この店、やっぱり旨いわ
東京・神田神保町から九段下近くの路地奥に引っ越して数年。安すぎる価格で旨すぎる天丼にありつける店として”知る人ぞ知る”天丼専門店の『天丼屋』に行ってきました。
今年の3月頃最後に行った時に「しばらくの間、お休みします」の張紙があったため、「ああ、コロナで休んだんだ」と思い、足が遠のいていました。
そして8カ月以上経った今日「そろそろ開いているだろう」と行ってみたんです。
やってました。暖簾をくぐり引き戸を開けると、店主は天ぷらを揚げ、椅子と椅子の間隔が開いたカウンター席では客がそれぞれに天丼を喰らい、待っている客は静かに壁際に並ぶというおなじみの風景が飛び込んできました。
「天丼になさいますか」、「キス追加で」。これまでと同じ注文を済ませ、しばらくすると「ご飯の量はどうしますか」という声が。当然、これまでどおり「中盛で」と答えましたが、おそらく店主は僕がどう答えるかを知っていたはずです。
席が空き、着席するとすぐにお茶と味噌汁が。続いて丼にご飯と揚げたての天麩羅が盛られ、丼タレが掛けられ、店主の手で僕の目の前に。
あとは、ガッツクだけです。濃い目のタレ、白絞油の香り、パリッと揚がったタネ、ツヤツヤでツルツルした食感の白飯。この店ならではの“旨さ”は健在でした。
ちなみに僕は、この店だけはキス、かぼちゃ、イカ、キス、エビ、そして海苔の順で食べることに決めているので、今日もその順で。一度染み付いたルーティーンは捨てられないと心の中で苦笑いです。
この冬、何度お世話になることかと、楽しみになってきました。
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