ここで緩むと元の木阿弥
“みんなで集まって大騒ぎ”は
コロナの大好物
2月7日。東京の新規感染者276人。検査数が少なくコロナ新規感染者の数が減ってしまう月曜日という特異性を差し引いても、新規感染者が2000人以上だった数週間前と比べ、なんとなく無邪気にホッとしてしまうような数字が発表された。
今日は延長されなければ緊急事態宣言明けになるはずだった日。菅総理の「この１カ月で必ず結果を出す」という1カ月前の発言に間違いはなかったということになるが、重症者の比率や、病床占有率の減り方を考慮に入れると一概に好成績とは言い難い。つまり、自粛すれば感染者は減るということが明確になった程度と言ってもいいだろう。
素直に歓迎できるのは、退院する人が増えたおかげでベッドが空き、やっと入院できたという自宅療養の方々が減少したくらいかもしれない。
医療関係者を皮切りにワクチン接種が始まり、これまでのような徒手空拳の防御体制が劇的に変わることも期待できるようになった。1カ月間延長された緊急事態宣言の効果も大きく変わってくるだろう。
いや、変わってくれなければ困る。ようやく「自助と共助」中心だった感染予防体制に地方自治体向けの補助金や、モレばかりが目立つ支援金以外の「公助」が加わってくるのだから。
だがしかし、ここで気を緩めると確実に新規感染者は増える。
表面的な数字の推移に惑わされず、これまで同様に“三密回避”“マスクと消毒”などのコロナ予防の基本に心掛けながら生活しないと“ゼロコロナ”は目指せない。
ストレス解消のための大騒ぎはコロナの大好物。辛くて苦しくて寂しい限りだが、少なくとも、あとひと月は我慢、我慢である。
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