寒さが峠を越え
ひと雨ごとに春本番に近づく頃
二十四節気では今日から雨水。江戸中期に大玄斎(たいげんさい)が著した暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記されている。
要するに『♪もうすぐ春ですよ♪』ということだ。
北海道や日本海側では記録的な降雪が続いている一方で、東京では陽光が降り注いでいた。真冬と早春が入り混じっているのも今の時期らしいところである。例えれば「モノゴトが安定する直前には大混乱が起こる」ということだろうか。
ちなみに、この頃に降る雨は、雪を解かし土に湿り気を戻す雨とも言われていることから、雨水は農耕の準備をし始める時期とも言われている。
コロナ然り、オリンピック然り。世の中も二十四節気同様に、大混乱を機に成長と恵みの時期が訪れるということならありがたいのだが、現実はそんなに甘くはないようだ。少なくとも私の場合は大寒の候で時が止まっているようだ。
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