落ち着いて、落ち着いて
予約の混乱や接種ミスの報道が今日も相次いでいた。もちろん、抜け駆け接種の市長の話題もラインナップされていた。
高齢者が打てるのだったらできるだけ早く打ちたいと思う気持ちも分かるし、緊張するあまり、重大事故につながりかねないミスが起こったというのも分かるような気がする。
根拠のない特権意識で抜け駆け接種し、言い訳にならない言い訳で切り抜けようとする輩を冷ややかな目で見つめておけばいいことにも気づいた。
ついでながら、極めて短時間で出来る限りの環境を整えた自衛隊の大規模接種作戦を責めること自体が間違っていることも理解している。
ワクチン接種が本格的になれば、それなりに大騒動が起こるだろうと思ってはいたが、どうも私が想像していた混乱とは種類が違っていたようだ。
アナフィラキシーショックの人が出たとか、会場で順番待ちの人たちの間で小競り合いが起こったというような事件は起こっていない。自衛隊への批判以外は心理的な動揺から起こったことばかりである。
ちなみに、自衛隊への批判に関しては、劣悪なデジタル環境がいかに動きを阻害するものかも考慮せずに、思いつきで発令した国が責任を取れば済むことだと理解している。
マッ、それはともかく。今言いたいことはただひとつ。
皆さん、とにかく、落ち着きましょう。
ワクチンはなくなりません。あなたひとりを置き去りにすることもありません。誰もが打てるのだから、早く打ったからといって自慢にもなりません。
どんなに慣れた作業だって緊張すればミスは起こるもの。正確さはこんなミスの積み重ねから生まれるものとご自分を叱咤激励してください。
慌てたり、緊張しすぎたりした結果、最悪の結果を招いてしまう可能性だってあるんです。深呼吸して落ち着きましょう。
市井の人間向けのワクチン接種は始まったばかり。今のうちに“小さな混乱”を済ませて経験値として身につけておけばいいじゃなですか。
・───────────────・
『立夏の候』‥夏の始まりは新緑と薫風から
[0519 - 3786]
・───────────────・