∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 夏越の祓 ≡≡

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今年も半年が過ぎ……

 年に二回行われる神道の神事に大祓(おおはらい)という行事がある。
 半年の間に身に付いた穢れを祓い、贖罪と疫病退散や無病息災を祈る行事で、大晦日に行われるものを『年越の大祓』、6月末に行われるものを『夏越の祓(なごしのはらい)という。
 1300年以上前に著された『古事記』では、国政や農耕にまつわる災禍や穢を祓う神事だったようだが、今では生活に根付いた年中行事のひとつになっているのはご存知のとおり。

 紙製の人形(ひとがた)に罪や穢れを記し、境内の「ならの小川」に流す京都・上賀茂神社の神事が有名だが、多くの神社で行われている『茅の輪くぐり(ちのわくぐり)』も祓いの神事のひとつである。

 6月30日。あっという間に一年の折返し点に来てしまった。個人的には、コロナ禍とどう折り合いを付けるかばかりに気を取られてしまった半年だったように感じている。気づいていない穢もたっぷりとあるはずだ。

 苦しい時の神頼みではないが、もしも、コロナ禍で降り掛かった災禍や穢が今日を境に祓い落とされるのならそうあってほしいなどと、ガラにもないことを思ってしまいそうだ。

 ともあれ、あと半年の間に何が出来るか、希望を捨てずに前向きに生きる手立ての在り処を探すことにしよう。

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夏至』の候‥夏来る頃。陽の光は天宙から降り注ぐ。
       昼は長く、夜は短し。
[0630 - 3827]
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