東京に4度目の
緊急事態宣言発令決まる
東京に4度目の緊急事態宣言が発令されることになった。期間は7月12日から8月22日まで。飲食店の酒類を扱う飲食店には休業を要請という条件は従来どおりだが、今回は休業した場合の休業支援金は前金で支払うように変更するという。
この決定を知った大方の反応は「冗談じゃない」「何でもやってくれ、無視する」「もう店閉める」など予想通りである。
オリンピックも多くの人が望んでいる無観客ベースで開催されることになったようだ。
人間とは恐ろしいもので、たとえそれが緊急事態宣言でも、4度目ともなると宣言自体に慣れてくる。さすがの私も仰々しく総理が記者会見をしているニュースを見ていても「ああ、そうですか」とか「それがそうした」程度の受け止め方しかしなくなってしまった。
コロナ禍対応で右往左往しはじめたのは令和2年の早春だった。8カ月しかなかった令和元年を除けば、令和になってから東京はほぼすべての期間に宣言だの措置だのが出ている。いわば“年中行事”になってしまったわけだ。
それも、古典的な年中行事のように一年のうち数日というものではなく、年がら年中の行事だが日常ではなく非日常というややこしいものである。
ちなみに、しきたりの基本は「マスク・手洗い・消毒」と「人から離れろ・遠くへ行くな・静かに暮らせ」というもの。古来から伝わっている年中行事のような情緒や風情とは無縁の殺伐としたものである。
この“令和になって誕生した年中行事”、いったいいつになったら廃れるのだろう。人間の本性やリーダーの資格など新たに知ったことも多いが、それにしても、そろそろウンザリしてきた。
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『小暑』の候‥梅雨明け間近。暑中がはじまり、
暑さが本格的になる頃。
[0708 - 3835]
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