∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ まるで総裁選は党の広報活動 ≡≡

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立候補者の弁が聞けるのはいいけれど

 先週後半から自民党総裁選に立候補した数人の発言がトップニュースになることが多くなった。
 事実上、自民党総裁が次の総理になることが分かっているため、それぞれの候補者のなかにこれからの党運営をどうするかという所信表明をする人は一人もいない。全員が国政についての所信を熱く語っている。

 自民党の総裁選が国の首班選びと認識されるようになってから久しい。国民もこの図式を当たり前のように受け取ってきたし、野党もその状態を認めている。だからこそ所信は無視して、国会開催ばかりを訴えているのだろう。
 とはいえ、この展開のほうが現実的な流れだし、“明日の国政”を予測するためにも今の流れに異論を挟む人はいないだろう。

 少し視点を変えてみよう。

こうやって所信という理想論を聞かされているうちに知らず識らずのうちに自民党の支持率が上がっているのではないだろうか。ここまでくると、自民党だけに与えられた衆議院選挙用の広報活動と捉えてもおかしくないと思うのだが、どうだろう。今のままでは全国民が認めた選挙活動である。
 おそらく野党陣営も、本来総裁選用であるべき所信表明を聞きながら、国政の指針として捉えて総選挙の態勢を整えているはずだ。逆説的に言えば、自ら「今の野党が国政の第一党になることはない。国政の主導権は自民党に任せた」と無言で表明しているに等しいわけだ。

 たしかに今の野党の発言は“反論のための反論”に終止しているキライはある。
しかし、これでいいのだろうか。

 まあ、仕方ないのだろう、今の野党の実力では。

 二大政党の勢力が拮抗しているおかげで国政のバランスが取れているアメリカのようになってこそ民主主義だと思うのだが、いかがだろう。

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『白露』‥朝夕の涼しさが際立つようになり、秋らしさが深まる頃。
[0912 - 3900]
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