一転して秋晴れになって思うこと
月曜日。昨日の冷たい雨が止み、爽やかな陽射しが戻ってきた。
久々に神保町界隈へ出掛け、心地よい光を感じながら古書店を冷やかしているうちに、刺々しくなっていた心根が少しずつ滑らかになっていくような不思議な感覚に襲われた。
ふわりと淡い霞が掛かったような春の陽射し。エネルギーに満ちて、キラキラと煌く光の粒が肌に突き刺さるような夏の陽射し。どこまでも優しい光が拡散して、すべてを包み込んでくれそうな冬の陽射し。
そして秋の陽射しは。繊細だが存在感の強い、澄み切った陽射しということになる。その澄み切った陽射しには、気持ちを浄化させる癒やしの効果もあるのかもしれない。
こんな、柄でもない想いにふけりながら過ごす一日になるとは思ってもみなかったが、たまにはいいだろう、せっかくの秋晴れなんだから。
どんなに雨が降っても、どんなに寒くても、心の中はいつでも秋晴れだといいのだが。
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『寒露』‥朝夕の肌寒さ。紅葉。渡り鳥。そして食欲の秋
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