秋が終わり、冬が始まる頃
陽射しは優しく、日没は早く。冷たい北風が吹き、色付いた街路樹からは落葉が舞い落ちる。小春日和に吹いていた小春風も、いつの間にか木枯らしに変わっていく時期。
立冬。今日から冬が始まった。
江戸時代にまとめられた『暦便覧』に「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と記されているように、少しずつ冬を実感し始める時期である。
とうとう冬の出番である。
世間様では「背中を丸め、分厚いコートに身を包んで、手をポケットに入れながら足早に街を通り過ぎる時期」ということになるのだろう。
それに比して、個人的には左肩の五十肩と左足の神経痛が痛み始める厄介な季節に向かうスタート地点である。しかも、年相応に肌がガサついてくる時期というオマケ付きだ。
そろそろ年末に向けて動き始めたほうがいい時期だが、出来るのは寒さ対策の第一弾程度という“例によって例のごとし”になる可能性は高い。
それだけに、今年の冬はどんな出会いがあり、どんな景色を見ることになるのかだけは楽しみにしていたいところである。
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『立冬』‥冬間近。小春風と競い合っていた木枯らしが冬を運んでくる
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