∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ なぜゾロ目 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20201207153045j:plain

中国では独身者の日。
日本では……?

 11月11日。1が4つも並ぶ“ゾロ目の日”である。

「それがどうした」という人もいれば「縁起がいいじゃないか」とありがたがる人もいる。
 私自身はどちらかというと前者の方なのだが、知り合いの中に熱烈な“ゾロ目信奉者”がひとりいる。
 彼に理由を聞くと「風水で言うところの“陽”の数字がふたつ重なると縁起がいい。特に陽星の1と陽の数字1が重なると最強になる」ということになるのだが、私には「だからどうした」としか思えない。

 確かに“正月は1月1日だし、“五節句”だって1月7日を除けば、ほかは3月3日、5月5日、7月7日、9月9日とゾロ目になっている。

 節句の起源である古代中国の陰陽五行説では2桁の数字は使わないのだが、まあいい。彼が縁起がいいと信じているのだから、それはそれでヨシとしておこう。

 と、日本では数字に振り回されている感の強い11月11日だが、現代中国では“独身者の日”としてネット通販が大賑わいする日になっている。
 これまでは、信じられないほどの値引きと過剰な演出が通例だったが、今年は政府の指導があって、むやみやたらと煽らない演出になったようだ。とはいっても、売上は例年通りかそれ以上だったようだが。
 異常なほど値引される日が来るのだったら、その日まで待とうと考えるのはショッピングの常識。業者だって売上が約束されるのだったらギリギリまで値下げするだろう。

 日本でどうかはともかくとして、現代中国ではゾロ目の11月11日は、確実に、買う側、売る側どちらにとってもエキサイティングで“演技のいい日”になっているようだ。

__________________________
[edition12 / 1111 / 24:50]
立冬』‥冬間近。小春風と競い合っていた木枯らしが冬を運んでくる
photograph:ikenohata, ueno, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄