∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ これでいい ≡≡

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紆余曲折のせめぎあいの果てに
10万円は現金主導に

「現金+クーポンだ」。
「いや、それは違う」。
「では、特別の理由があれば現金で」。
「それも違う。全額現金給付だ」。
「ではクーポンという選択肢を残したままで現金でどうだ」。
「けっこう。だがここまで混乱した責任はどう取る」。
「現実に即した判断を繰り返してきた結果だ」。

 子育て世帯への10万円給付問題がようやく決着しそうだ。とはいっても、決着する前から全額現金支給を表明していた自治体もあるので、厳密に言えば、世論の趨勢を国が追いかけたといったほうがいいのかもしれない。

 最初から「子育て支援」を前面に出さず、はっきりと「経済支援」と言っておけばこんなに混乱することもなかったのに「皆さんごくろうさまでした」とでも言っておこうか。

 それにしても、である。

 今回の議論されてきた経緯を振り返ってみると、無理矢理にでも通していた政策で押し切ってきたこれまでの政権運営が通じなくなっているように見える。
 「政治的な遠慮や妥協、政治家としての野心などが見え隠れしている場合には、どんなに理由付けをしても国民が評価しなくなっている」と感づいている政治家や官僚もなかにはいるかもしれない。

 深読みし過ぎかもしれないが、今回の議論の推移は、従来の野党の反論さえ振り切ればいいという国会運営から、世論の方向性を確実に汲み取った運営でなければ国民の理解は得られないという至極まっとうな方向へと舵を切るチャンスになるのかもしれない。現政権だけかもしれないが、それでも“ひとつのやり方”として認知されるはずだ。

 ともあれ、クーポンよりも現金ということで決着してよかった。本当に必要としていた家庭はホッとひと息ついているはずだ。
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[season12/1214/25:20]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinja, nezu, tokyo
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