『今年の漢字』
世の中的には納得の選択
極私的には“乱”
年末恒例、日本漢字能力検定協会(漢検)が主催する『今年の漢字』が発表された。
今年の漢字は“金”。さすがオリンピックイヤー。投票に参加した多くの人が日本選手の獲得したゴールドメダルに酔いしれたということだろう、納得である。
ちなみに、2位から20位は「輪・楽・変・新・翔・希・耐・家・病・明・結・禍・五・密・幸・復・苦・勝・命」。たった一字で選んだ人が思い浮かべた状況が分かりそうで興味深い。
ところで、極私的な漢字は? 迷惑この上ない独白だが、お付き合いいただこう。
─決定・極私的な今年の漢字は“乱”─
私にとってのこの一年は、年の始めからとんでもないトラブルに巻き込まれ、かろうじてリカバーしたものの、夏の終りに想像もしなかった落とし穴に落ちてしまって右往左往。年末になって、やっと“悟りの境地的なもの”が見えそうな気配が漂ってきている。「波乱万丈、七転八倒、負のスパイラル、ドツボにはまった」。どの言葉で表現しても表現しきれないほどの“とんでもない年”だったのだ。
だが、そんな中でも救いの手を差し伸べてくれる数人の知人や友人もいた。彼らがいてくれたおかげで、かろうじて乱高下する日々を生き抜いたと言っても言い過ぎではないだろう。
こんな“乱”の一年だったからこそ、身を持って学習できたものも多い。名言風に羅列すると「ピンチはチャンス」とか「嵐のような逆境が人を強くする」、あるいは「落ち込みは跳ね返してこそ財産」ということになる。
乱れに乱れた一年も終わろうとしている。来年こそは平穏・順調・好転・向上というような言葉からイメージできる一字を選べるようになりたいと切に願っている。・・・情けない!
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[season12/1213/24:30]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinja, nezu, tokyo
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