∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ ピットブルよ、オマエもか ≡≡

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注射がイヤで逃げ出したんだって?

 千葉県市川市で、世界一凶暴な犬と言われているピットブルが動物病院から逃げ出し、14時間掛かって確保したというニュースを知って、思わずニヤッとしてしまいました。
 逃げ出して付近をうろついていたところを警察が発見、最後には警察官の「おすわり!」の声に反応して座ったところを確保、飼い主がリードをつけて一件落着したとのこと。

 まずはひと安心ですが、ピットブルにとっては「???」だったのではないでしょうか。きっと彼(彼女?)は「予防注射がイヤだったから逃げたんだ」と言いたいのではと想像しています。

 実は私、30年以上前にピットブルに左腕を噛まれそうになったことがあるんです。
 海外のとある場所で、事前の約束もせずに訪れた大富豪のお屋敷での事でした。門扉が開いていたのでそのまま敷地内に入ったところ、突然、お屋敷の玄関があるはずの方向からピットブルが吠えながら走ってきて、私の左腕のすぐ近くで、よだれを出しながら、唸り始めたんです。
 幸いにも、遠くから見ていたお屋敷関係者が止めてくれたので事なきを得ましたが、しばらくの間は、体は金縛りにあったような状態でした。ふと気が付いて左腕があることを確認したことも覚えています。

 ピットブルは、主人には絶対服従するが、主人に近づく外敵には、普段は隠している、凶暴性を剥き出しにして全身全霊で立ち向かうと言われています。おそらく、今日世間を賑わしたピットブルもそういう性格だと思います。
 ところが、この子は“注射が嫌い”だった。きっと唯一の弱点なのでしょう。白衣の先生を見た途端、条件反射的にその場から立ち去ってしまったのではないでしょうか。

 ピットブルといえども痛いものは痛いんです。毎年痛い思いをさせる「白い服を着た人間」からは逃げるに限ると本能的に覚えこんでいたのではないでしょうか。

 ちなみに我が家の猫軍団は、誰も彼もが、治療台の上ではじっと固まり、か細い声でウォーンと鳴き続けます。

 動物だって注射はイヤなんです、医者嫌いだってたくさんいるんです、私と同じように。お騒がせな犬ですが、許してやりましょう。この子にに罪はないのですから。
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[season12/0409/25:20]
清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
清明初候』‥玄鳥至(つばめきたる)。新たな生命の尊さを感じる。
photograph:SOMEIYOSINO at hanazono-jinja, shinjuku city
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