雁が北帰行を始める頃というが
さすがに季節感にはズレがある。
それよりも飛行体型に注目したい。
今日、東京では夏日を記録した。春というよりも初夏である。
ところが、七十二候では「鴻雁北(こうがんかえる)」頃とされている。雁の北帰行が始まる頃というわけだ。東京の気候とはかなりズレがあるが、桜が開花し始めている北国ならちょうどこの頃が渡り鳥の巣離れの時期になるのかもしれない。
ところで、雁のイメージというと、映画『グランド・ジャーニー』で描かれた、群れが集団で逆∨字型になっていく飛行体型が最初に頭に浮かんでくる。
この雁の飛行体型は空気抵抗を減らすための本能的な行動だそうだが、我々人間はそれを見ると、ついつい「優れた組織力」や「組織への貢献」あるいは「仲間意識の強さ」などチームワークにまつわるものを連想してしまう。「One for all All for one」である。
新年度が始まって約2週間。私のような風来坊が言うのも気が引けるが、雁の飛行体型は「リーダーの号令一下、チームプレーに徹した個々の人間がひとつの目標に向かって行動する」という組織作りのアイデアに活用できるかもしれない。
マッ、難しい話はともかくとして、今年も北帰行が冬の最後を飾ってくれるようだ。
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［season12/0410/25：00］
『清明』‥春の息吹きが、万物に溢れるほどの生命力を与える頃。
『清明次候』‥鴻雁北(こうがんかえる)。
北帰行に向かう雁に仲間を大切にする精神を学ぶ。
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