∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 行動制限 ≡≡

「しない」ではなく
「できない」が事実

 感染力が極めて高いBA.5の急拡大に伴って、あの“行動制限”に注目が集まっている。国も自治体もつい数週間前までは「医療のひっ迫さえ避けられれば行動制限要請はしない」と言い続けてきたが、その“読み”が裏目に出たといってもいい。
 いまでは、国や東京都のように「現時点では考えていない」としているところもあれば、大阪府沖縄県のようにすでに独自の要請を出した自治体もあるという混乱まで生じている。

 要請するのか、しないのか。もし要請するならどんな要請になるのか。また飲食店の営業制限が中心になるのか、それとも大阪府のように年齢層別になるのか。何もかもが任された自治体の中には胃が痛くなるような判断が委ねられてしまったと感じている自治体もあるだろう。

 突然襲ってきた混乱状態の中にあって、国や東京都も本心では「要請は出したいが出せない。時期が悪いし、効果的と思われる新たな方法がない。要請を出すよりも自主的な判断に任せたほうが効果がある」と考えているのではないだろうか。つまり「意思はあっても出せない」というジレンマに陥っているのではと私は感じている。

 そんなドタバタを肌で感じている国民は自主的なローカルルールを持ち始めている。要請が出ても出なくても、自らの体験をもとにして予定を優先しようと判断し始めているワケだ。

 危機に直面した時、忘れてならないのは統率力と求心力だと言われている。ときには批判の矢面に立ちながら、痛みを伴う決断をしなければいけないときもあるだろう。医療支援だけで現況を乗り越えられるのかどうか。大きな決断の時が来ているような気がしてならない。
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[season12/0728/25:20]
大暑』‥暑さのピーク。夏休み。熱中症。暑中見舞い。土用の丑
photograph:FOUNTAIN / ueno park, taito city
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