∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 口より手足の重さ ≡≡

デヴィ夫人
ウクライナ電撃訪問

 偽善と捉えられようが、自分の信念を行動に移す。分別が付いてくると、意外と出来ないことである。ところが、この人はそれをやった。

 私はデヴィ夫人のことをテレビのバラエティ番組ではしゃぎまわっている不思議な御老体だとばかりに思っていた。
 ところが、昨夜から報道されるようになった「デヴィ夫人人道支援物資を携えてウクライナを電撃訪問した。また、駐日ウクライナ大使館に集まったままで、輸送資金が足りずに保管されていた支援物資の輸送も引き受けた」というニュースを知って考え方を変えた。

 この人はスゴイ!

 理想を語ったり、綺麗事を並べることで評価を得ている人と違い、彼女は何ひとつ予告することなく、やるべきことをやり遂げるために世界でもっとも危険な地域に飛び込んだ。こんなことは出来るようで出来ないこと。まさに不言実行である。
 建前以上のことは言えない政府も「直ちに避難してほしい」と言っているが、内心では、その行動力や資金調達力の高さに脱帽しているのではないだろうか。

 よく、ジャーナリストが止められるのを振り切って紛争地域に出掛けて取材する行為の是非について議論されることがある。しかし、今回の訪問はそういった「事実を知らせる」とか「名を上げる」行為とは一線を画したもので、純粋に「義」や「志」の世界にあると私は捉えている。
 彼女が帰国し、ありとあらゆるメディアから取材されても、彼女は大袈裟に事の次第を語るのではなく、支援についての居ても立っても居られない気持ちを語るだけで、功名心をひけらかすことはないだろう。もちろん、有名人の発言力の強さを利用した支援拡大もしないだろう。すべては「自分が出来ることを自分のやり方で実現させる」という彼女流の生きざまの為せるワザだと私は信じている。

 デヴィ夫人、お見事です。
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[season13┃25 Jan. 2023┃12:50 JST
:SNOW covered RAILWAY:
JR mikawajima, arakawa city
Photographed on 07 Jan. 2022