∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 毎日がニャンニャンニャン ≡≡

2月22日がどうした
ウチは毎日だ

 今日2月22日は『猫の日』。ルイス・キャロルやジェームズ・ジョイスの翻訳で知られる猫好き翻訳家、柳瀬尚紀氏とペットフード協会が共同提案して実現したもので、「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で制定された。
 ちなみに、国際動物福祉基金(IFAW)では8月8日、ヨーロッパの多くの国では2月17日、アメリカでは10月29日とそれぞれ「猫の日」を制定している。

 余談だが、この柳瀬尚紀氏の翻訳は語呂合わせや言葉遊びを駆使した独特のもので、当時の翻訳界では「悪訳」と見做されたこともあったようだ。しかし多くの読者はその翻訳を高く評価した。実は、私もそのひとりである。

 さて「猫の日」である。

 今、私の生活時間は〈すべてのプライベート時間は猫時間が優先する〉というポリシーで成り立っている。もちろん、食事も、室内も、外出自由の仕組みも、何もかもが猫優先である。

 そんな私、実はこの記念日に疑問を抱いている。猫軍団とともに暮らし「毎日が猫の日」と確信しているのに「どうして今日だけ」という思いが強いのだ。
 生活のゆとりと無縁のおひとりさまにとっては帰宅した時に甘えてくれたり、腕枕や腹のあたりで寝てくれたりする彼らの存在は、まさに共同生活者といっても過言ではない。
 きっと彼らにしてみても、棲み家も食餌も遊び場も保証されている今の暮らしに満足しているはずだ。……ときには不満もあるだろうけれど。

 まあ、いい。せっかくの記念日である。今日“だけは”いつも以上のゴハンを用意させてもらおう。
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[season13┃22 Feb. 2023┃11:40 JST
┃PLUM TREE(ume)┃
Yushima tenjin, Bunkyo city Photographed on 01 Feb. 2021