-統一地方選後半戦-
掲示板を見ながら思うこと
街角の掲示板にはポスターが張り出され、選挙カーが走り回り、立会演説会が行われ……。我が街でも区議会議員選挙が本格的に始まった。
和歌山で応援演説にやってきた岸田総理が襲われるという事件もあったが、選挙自体は粛々と進むだろう。
あとは区政を託せる人を選ぶだけだ。
私は今、住所的には東京都荒川区に住んでいるが、歩いて数分行けば、生活のベースになっている台東区に入る。そのため、否応なく、ふたつの区の選挙ポスターを見ることになる。
どちらの区も40人以上の候補者がいる。台東区に至っては議員以外に区長の選挙も同時に行われる。つまり、フラフラ歩いているだけで100人近くの候補者の写真と対面するわけだ。
投票は区民の義務ということで、どんな人が立候補しているのか気になり掲示板に貼られたポスターを順番に見ていたが、途中でギブアップしてしまった。候補者が多すぎるのだ。
この中でひとりだけ選ぶの?
さすがにこれだけ候補者がいると気後れしてしまい、主義主張よりも見知った顔や政党の中から選んだほうが手っ取り早いと感じてしまう。同時に「選挙は地盤・看板・カバン」と言われる理由も分かるような気がする。
無所属で初めて選挙に打って出る若手が苦戦する理由もここにあるのだろう。地盤もなければ看板もない。ましてや資金などあるわけがない。これで当選すれば奇跡としか言いようがないだろう。
彼らには「今は修行の時期。活躍するまでは地道な活動が大事」と理解してもらう以外ないだろう。
それにしても誰に投票しようか。地元に密着した政治家を選ぶ機会だというのに、なんだか”くじ引き”のような気持になってくる。
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[season13┃17 Apr. 2023┃11: 15JST]
┃CHERRY BLOSSOM in YANAKA 6/9┃
yanaka cemetery, ueno park, taito city.
Photographed on 02 Apr. 2022