∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 5類移行というけれど ≡≡

要するに
自己判断の幅が拡大されただけで
収束したわけじゃない

 5月8日。今日からコロナ対策が2類相当から5類に移行した。それに伴って巷では消毒液やアクリル板、体温計などの“防御装置”が撤去されたり、無料PCR検査場が閉鎖されたりしている。診療可能な医療機関も大幅に増加するが、それと同時に、発熱外来でのコロナ対応のPCR検査やコロナ罹患後の診療は自己負担になった。
 すでに緩和されているマスク着用と合わせると、まさに様変わり。ウィズコロナ新時代に足を踏み入れたことになる。

 かといってコロナウイルスの新規感染者がゼロになったわけではない。むしろジワジワと増加している。しかも、PCR検査の自己負担化に伴って、検査も診察もをしないまま日常生活を送ろうとする人も増えるだろうし、国が推奨している「罹患したら発症後5日間の自宅療養」も自己判断で短縮する人も出てくるだろう。
 つまり「ウイルスは存在しているが制限は緩和する。それに伴ってコロナ対応は無償ではなく一部自己負担とする」ということだ。要するに「罹ったらお金を払って治しなさい」ということである。
 国はコロナ・リスクを受け入れられる状況になったと判断した。シニカルに捉えれば、新規感染者の一時的な増加と引き換えに、診療費や治療薬の一部自己負担化や経済活動の活発化を優先したようにも考えられる。

 罹りたくなければこれまで通りに注意する。罹ってもやむ無しと考えるなら開放的に。どうも国民一人ひとりがウィズコロナ新時代をどう乗り切るかを真剣に考える時が来たようだ。
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[season13┃08 May 2023┃12:45 JST
┃METASEQUIA┃takashimadaira itabashi city.
Photographed on 16 Apr. 2023