∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 暑さの種類が変わった ≡≡

「肌を刺す暑さ」と「熱気のプール」
暑さの種類が昔と違う

 今日も朝から暑い。昨日も暑かった。明日も暑いだろう。連日の猛暑にさすがの夏好きのわたしも閉口している。

 昨日の午後、交差点で信号待ちをしていたときのこと。ふと「今の暑さはこれまでの体感と種類が違う」という思いが浮かんできた。

 同じ気温だとしても、10年くらい前までは暑い暑いと言いながらも “暑さを楽しんでいた” と思う。そもそも、身体を押しつぶしそうな熱エネルギーが降り注ぐから暑いと感じるので、空気そのものが暑過ぎるとは感じなかった。
 言い換えると、夏の光が肌に突き刺さるような感覚はあっても、暑さに淀んだ空気の中でもがきながら過ごすということはなかったということである。

 ところが今は、空気そのものが暑い。肌を刺す陽の光よりも、肌にまとわりつく熱気のほうが強くなっている。
 以前は日陰でそよ吹く風を浴びればそれだけで涼しいと感じることが多かったが、今では日陰にいようが、そよ風が吹こうが、とにかく暑い、ひたすら暑い。いわば “熱気のプールで泳いでいる” ような感覚になってしまっているわけだ。

 これでは “暑さを楽しむ” 気分など吹っ飛んでしまい、ひたすら避けるしか身を守る手立てはなくなってしまう。夏が好きとか暑さが友だちだというような感覚はどこにも浮かんでこない。

 いま私は、猛烈な暑さのなかで「地球はどうなっているのか」と改めて考えている。
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[season13┃26 Jul. 2023┃11:10 JST
┃TOKYO : RAILROAD RIVETS┃
JR tsurumi, yokohama city.
Photographed on 21 Sep. 2022