∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

〓〓 2024年に幸あれ 〓〓

人との御縁が幸を招く

 何かというと登場する縁起物のひとつに招き猫があります。古典的な、耳の中だけが赤く胴体は白という定番から黄色や青などの色物まで多種多様ですが、目だけはどれもにこやかな山形、いわゆるアルカイック・スマイルに設えられています。
 そんな招き猫で気になるのは、どちらの手を挙げているかでしょう。よく右手を挙げているもののは「人との御縁を招く」、それに対して左手を挙げているものは「財を招く」と言われています。

 乏しい知識ですが、商売繁盛を祈願する酉の市で有名な浅草・鷲神社や、株の神様と言われている人形町末廣神社で授けられているものは左手です。
 一方で、江戸時代の彦根藩二代目藩主が雨宿りで訪れたことを縁として再興され、井伊家の菩提寺になった世田谷・豪徳寺や、良縁祈願で有名な浅草・今戸神社で授けられているものは右手です。
 つまり、財運を招くのは左手、人との御縁を招くのは右手ということになります。近頃では人も財も招きたいと両手を挙げている欲張りタイプもありますが、「バンザイ=お手上げ=降参」のように見える難点があるかもしれません。

 幸せの感じ方は人それぞれですが、厄介なことに、ときとして求めるものが変わってくるものです。詰まるところ “人も金も” ということなんでしょう。少なくとも私はそうです。
「人との御縁があってこそ財も集まる」と考えれば、“右手猫” で縁を築き、“左手猫” で財を築くと捉えていればいいのかもしれません。……ちょっと欲張り、かな?

 なにはともあれ、2024年に幸あれ。
 招き猫の力も借りながら幸せな一年になりますように。
≡≡≡≡≡[season14]12:55/Jan.05/2024 -冬至-≡≡≡≡≡
┃BEST WISHES for YOUR FUTURE┃
Manekineko, Gotokuji, Setagaya city.
Photographed on Oct.08/2023