早かったり遅かったり。
もどかしい思いに
空を見上げる春
今年はソメイヨシノの開花宣言が遅れに遅れている。気象庁は数十種類の植物や動物を観測して季節の変わり目を伝えようとしてきたが、ソメイヨシノほど注目度の高い宣言はない。いや、ほかの宣言を気にしたことなど一度もないと言っても言い過ぎではない。それだけに、靖国神社の標本木のような報道陣が取り囲む “時の樹” が現れるのだろう。
それにしても、今年のソメイヨシノの開花は遅い。去年が異常に早かったわけでもない。最低と最高との気温差や日照時間だけで咲くものではないのだろう。
実は、このブログでは毎年二十四節季七十二候の変わり目を基準にして桜の写真をアップするようにしている。昨年も5日に一度入れ替えながら3点の桜の写真をアップした。だが昨年は、アップするのが遅すぎて「咲いているのは写真の中の桜だけ」という状態になってしまった。
昨年の反省を踏まえて、今年こそオンタイムを目指そうと東京下町のソメイヨシノの写真をアップしはじめたのだが……、どうだ、すっかりフライングしてしまったではないか。こんなはずじゃなかったのだ。
今年も自然の気まぐれにウロウロさせられている。昨年は「まだ散るなよ」だったが、今年は「そろそろどうだ」だとしたらで田ある。
「自然がコントロールしているのだから、開花日はズレてあたりまえ」で終わらせるのが普通なのだが、今年はちょっと期待を持たせすぎのようだ。
そろそろ咲いてくれ。ソメイヨシノが咲かないことには本当の春がやって来ない。
≡≡[season14]24:30/Mar.26.2024 -春分-≡≡
┃THIS is the JAPANESE SPRING┃
-Cherry blossom 1/3-
Mt.nagamine, Kobe city.
Photographed on Mar.28.2023