∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

フォトショップは現代の暗室ですよ

中学生の頃、写真に完全にのめり込んでしまったんだけど、それ以来、編集者だった時以外は「写真する」行為と向き合ってきたんだなあと、今更のように思うことがあるんだ。
そんな写真も記録メディアがフィルムからデジタルデータに変わってきたよね。当然、暗室作業も事実上なくなってしまったワケ。暗室作業で写真に個性を定着させていた時代もあったのにね。カラーになって、露出の取り方とフィルターワークが写真家のワザの見せどころだった時代もあったし。(簡単に片づけてしまったけど、本当はこんなものじゃないんだけど、今はこうしておいて)
じゃあ、今はというとアドビのフォトショップが暗室代わりになってるかなと思ってるんだ。色も明るさも自由自在だし、コラージュやデフォルメだってすぐに出来る。少し扱いは慎重になるけれど、不要なものを消すことだってさほど難しいことじゃない。
ここまで強力なアプリケーションってほかにはないな、なんて思うことも多いね。
なかにはデジタルで簡単に表現が変化することに抵抗をしている人もいるけれど、僕は「切り取った現実(言葉足らずでゴメン)」をより一層自分の表現として磨き上げてくれるコイツをカメラの次に大切な道具だと確信しているし、これなしで写真を仕上げようとは思わなくなってしまってるんだ。
写真表現というエラク奥深い話をこのアプリひとつで語ってしまうほど暴力的なことはないから、おれから時々考え方を話させてもらうよ。でも、今日は触りだけでおしまい。コーヒーもなくなったから帰りましょう。