∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

20数年ぶりの同窓会と、その54時間後

16年前、東京近郊に住む高校時代の同級生が集まり、卒業後20数年経って初めて同学年、同地域の同窓会が開かれた。20〜30人ほど集まっただろうか。
若き日の顔も記憶から消えつつあったのに、集まって一目見るなり高校時代のことを思い出した。
もちろん、髪の毛が白かったり、薄くなっていたり、シワが出ていたり、老眼鏡を掛けていたりと時間の経過をプラスしての話だが。オジサン、オバサンになったものの、懐かしい顔付きが揃い、本当に楽しい時間を過ごすことができた。
その数時間だけは、全員が高校時代と現実の世界を行きつ戻りつしていたのだろう。
現実のパーティでよく見られる自己演出やアピール、警戒感や慎重さなどすぐに吹っ飛んでしまい、「素の自分」で会を楽しめたのだが、同時に、卒業アルバムを見たり、校歌を歌ったりするのと並行して、当たり前のように名刺交換をしてしまう自分たちもいるという不思議な時間だった。
若くはちきれんばかりだった自分たちが結婚し、親になり、齢を重ねていた。しかし、再会までの時間が長かったのがよかったのだろう。「昔に戻る新鮮さ」も体験することができた。
同窓会は、昔の仲間に出会うことが最大の目的だが、同時に若き日の自分を取り戻すイベントだということもよく解った。
しかし、この初めての同窓会、実は非常に因縁めいたものだったのだ。
この会がお開きになった後、約54時間後に全員の人生で、それまで経験したことのない極めてショッキングな出来事が降りかかった。その事件が起こったときに解ったのは、同窓会に出席していたメンバーには直接その出来事が降りかかっていないだろうという想像だけだった。
[本日で連続0068日]