∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

犯罪行為

◇一瞬にして街が失くなるほどの未曽有の激甚災害東北地方太平洋沖地震。見たこともない映像がテレビから流れる中、フト思い当たったことがある。
神戸の地震の時のこと。被災した人たちを無用の行動に走らせたり、必要のない恐怖や怒りを経験させたりした【デマ(流言蜚語)】を流す不届き千万なヤカラがいた。そしてもう一つ、行政や自衛隊の支援なんていつ始まるか分からないと言いながら必需品を売りつけたり、撤去作業を法外な価格で請け負ったりした悪徳業者がいた。
今回の地震でも必ずこうしたデマが飛び交うだろう。悪徳業者も出てくるだろう。
地震直後から問題になっている原子力発電所の機能不全を原因として、3月14日からは東京電力によって「輪番停電」という生まれて初めて聞く計画的な停電が始まる。
当然のように放射能汚染や継続的な停電といったデマが飛び出すだろう。いや、もうすでに飛び交っている。
この二つの話題だけに限っても、放射能汚染を防ぐ薬品やグッズを法外な価格で売りつけようとしたり、長期化する停電に対処するグッズも飛び出すだろう。水やガス、通信などライフライン関連に関してはありとあらゆる「胡散臭いグッズ」が出回るだろう。
また、海外からの救援隊が救援などせずに救助犬の名目で連れてきた犬と一緒にのんびりしているというデマも出るだろう。
◇災害にあった時や身近に感じた時、「生きること」の次に大切なのが冷静さだと思う。
非日常の連続の中では、どうしても平静さを欠いてしまうのが人の常。確かにそうではあるが、何事も直面した時にすぐに抱え込まず、出来るだけ冷静に、一旦一歩引いて考えてから行動に移すようにしなければ、気づかないまま、デマを信じてしまったり必要のないモノを買ってしまったりすることになる。
◇ここで、はっきりと言っておきたい。デマを飛ばすこと、インチキ商品を売りつけること、不誠実な作業をさせること。これらはすべて犯罪行為である。それも非常に重い罪である。
一時的な生活弱者の心を踏みにじるような行為は、絶対に許せない。同時にそんなトラップにひっかからない慎重な行動をいつも心掛けていたい。
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