∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

コンピュータ・トラブルと今の僕

【友人のPC】


 僕の友人にコンピュータ初心者がいます。
 以前、SEの国家資格を持ってバリバリ仕事をこなしている人間や、デビュー直後のMACから今までAPPLE一筋。サーバも含め、MACことなら何でも来いという達人が近くにいた僕にとってこの友人は「新人類」的な存在です。
でも、彼はなんとかPCを使いこなしたいと真剣そのものなのですが、これが問題。
 どういうわけか、彼は余計なものまでインストールしたり、環境をいじくってみたり。その結果、自分がどんな操作をしてこうなったかも分からなくなり、大混乱してしまうのです。で、最後に残った解決方法にしているのが「僕に電話する」なのです。
 正直なところ、「どうすればこうなったの」とか「そこまでいじるか」とか思ってしまうこともしばしばですが、そこはグッと我慢して自分のPCを操作しながら、なんとか対処するようにしています。幸い、OSやアプリケーションのバージョンがほぼ同じなので、こちらのPCを舞台にしても説明可能なことが多く、かろうじて彼の危機は解消されることがほとんど。どうにもならない時は自宅まで押し掛けて治してしまいますが。


【僕の元年】


 なぜ、彼の摩訶不思議なエラーに付き合えるか。それは僕自身がそうだったからです。
 もう15年以上前に僕はPCの洗礼を受けました。それ以降、コンピュータが生活の一部になっています。でも、こうなるまでは彼と同じようなもの。
 最初は何もかも聞きまくっていました。マニュアル本だって何冊熟読したことか。OSのアンインストールは当たり前、どうしたものかハードディスク・クラッシュだって数回やってしまいました。自作したPCが言うことを聞いてくれなかったこともありました。でも、今では過不足なく、アップルもウインドウズも使えるようになったと秘かに思っています。
 だからこそ、彼の悩みや不安が分かるのでしょう。まあ、時には「ああ、やっちまったな」と思うこともありますが。


【今の僕】


 今、僕は未知の世界に飛び込み、四苦八苦しながらも充実した日々を過ごしています。そんな毎日の中で思うのは、周囲の人々が根気よく僕に付き合ってくれること。何から何まで教えてもらっているような気分です。
 「即戦力として働き始めたはずなのに、こうなるとは」と思いながらも、教えてもらえることはすべて吸収してしまおうと覚悟を決めています。そして、出来るだけ早く、僕の持ち味を生かしながら仕事が出来るようにしようと心に決めています。
 厳しく意見してくれる人、そっと手を差し出してくれる人、小さな進歩を誉めてくれる人。いろいろな人が僕を支えてくれます。なかには陰で批判している人だっているはずですが、それは「見ない聞かない」の精神で右から左へ流してしまいながら、前へ前へ。後押ししてくれる人がいる間にモノにしないと。
 あと何カ月か経たないと使いものにならないと自己分析してはいるものの、自分を失わない程度に頑張ります。


 なんだか、コンピュータ・トラブルの話が自分を取り巻く環境の話になってしまいました。やはり自分の中で新たなフィールドへ意識が集中しているからでしょうか……。


[286/1000]