∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

文庫本

【電車読書室】


 僕は電車に乗っている時、必ず文庫本を読んでいます。東京で暮らし始めて以来ずっと習慣で、座っても立っても、混雑していても、なんとか体勢を整えながら読んでしまいます。
 内容はノージャンル。ホラー以外なら、なんでも手当たり次第に読む、これが僕のスタイルです。
 面白い本に出会うと、時々乗り過ごしそうになるので、それだけに気を付けながら読書に集中するのが電車読書のコツかもしれません。


【本がない】


 ところが、一年に一度程度は本を忘れる事があります。この時は辛い。特に混雑しているときは周囲の人たちをヒューマンウォッチングするわけにもいかず、かといって吊り広告を見続けるわけにもいかず。どうしたものかとソワソワしてしまうほどです。


 で、今日、忘れてしまいした。やってしまった、って感じです。


 約20分ほど乗っていたのですが、どうも調子が出ません。居眠りすると乗り過ごしそうだし、かといって人間観察も、広告チェックもそうそう続けられません。乗っている時間がなんと長く感じたことか。降りた時にはホッとしてしまいました。
 ひょっとすると、電車読書の中毒症状が出たのか、なんて大袈裟に感じてしまったり。同時に帰りも本なしになることを覚悟してしまったり。こうなると、なんのために電車に乗っているのかも分からなくなります。


 明日も片道約15分ほど電車に乗る予定です。絶対に忘れません。「スイカを忘れても文庫本は忘れるな」。これが明日のマイ標語になりそうです。


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