∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

話し始めると……

【おしゃべりな人】


 話し始めると機関銃のように話し続ける方がいらっしゃいます。先日、遭遇したのは山手線の中でした。2〜3人離れた所にお友だちと座ってその二人は大声で何かを話し始め、こちらにもその「音」が聞こえてきます。
 そう、聞こえてくるのは連続した高音がダダダッと続く「音」なのです。それも音を出しているのは一人だけのようです。なにしろ音が一緒なのですから。もう一人の方の声というか音は聞こえてきません。つまり一人で何かをしゃべっているわけです。ちなみにこの方たちにはプライバシーの保護なんて概念は必要ないようです。とにかくボリューム最大で「音」を吐きだしているのですから。
 とはいえ、最初はうるさい人だなと思う程度だったのですが、駅を2つ、3つ過ぎると、少しずつイラついてくるほど。
 が、その後も「音」は続きます。こうなると、おかしくなってきます。「この人、疲れないかな。聞いてる方は理解してるのかな」なんてことを考えると、「騒音も、また楽し」の世界に入っていきます。
 僕は途中で降りてしまったのですが、あの方たちの「会話」はどこまで続いたのか、気になってしまって、歩きながらも笑ってしまいました。


【話の腰を折る人】


 あるセミナーで矢継ぎ早に質問をする方と遭遇したこともありました。セミナーのパネリストは当日の話題について「標準的な場合」を例にとって話されていたのですが、それに対して、質問する方はご自分の体験や意見を中心に「でも、これでは……」「でも、この場合は」というようにご自分が主体であるかのように質問を繰り返していました。
 周囲には、もう分かった的なシラケムードが広がっているのですが、その方はお構いなし。
 パネリストも最初はきちんと答えていたのに、しばらく続くと完全に「流して」しまうほどうんざりしているようです。それでも、質問者はめげずに続けました。
 その結果、本来なら聞けたであろうコメントも聞けないままその日は終了。周囲には「怒り」「呆れ」「シラケ」と複雑な心情が入り混じったままソソクサと退出していきます。もちろん僕も。次の機会を楽しみにしようとも思うし、またあの方と遭遇したらどうしようという不安が入り混じったままですが。


【少しは静かに】


 僕も話を始めると、止まらなくなるほうです。しかも、相手の話を聞くことも少なくなります。やはり、人と話すときのコツは「話し上手は聞き上手」という格言どおり。でないと会話は弾まないようです。あの方たちのことを思い出すと、妙に自戒の念が出てくるのはなぜでしょうか。


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