∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ユニバーサルデザイン

聴覚障害者】


 数日前、介護や障害関係の仕事をしている方とお会いして、どういうわけか聴覚障害者のことが話題になりました。
 その方曰く、耳が聞こえない、あるいは、小さめの音やある音程が聞こえづらいという聴覚障害は「見えない障害」とも言われているとのこと。確かにお話しするまでは障害があるのかどうかも分かりません。補聴器も小さくなって目立たないため、より分かりづらくなっているのかもしれません。僕も初対面で「アレッ、この人は」と思ってしまう方と何人かお会いしたことがありました。
 「耳が聞こえないので筆談してください」という独特の「メモ」を持ち、伝えたいことを書いて教えてくれる彼らの努力やご苦労は想像できないものがあるのだろうと想像しています。が、彼らは何も問題はないようにふるまってくれます。
 ちょっとすると、健常者と呼ばれている僕などは、障害者の人たちの苦労を当たり前と思いながらコミュニケーションを続けているのかも、と考えてしまいました。


 ほかにもいろいろな障害状態の方もたくさんいるはずです。しかも、介護保険の受給対象になる「加齢による障害やマヒ」まで含めると非常に多くの人々の「声なき訴え」や「悟らされた人生感」から目を逸らしていていいのかと思ってしまいます。
 今、僕はもう少し、障害や介護について考えていきたいと切実に思っています。


【山手線】


 もっと根源的なことから論を構築していくのが本筋だとは思いますが、まだまだ理解も乏しいため、きちんと発言できません。ということで、数日前にお会いした時にふと浮かんだ「思いつきアイデア」を。


 その時、出てきたお話しの中にこんなものがありました。「電車に乗っていて延着や待機というのが分からないだ。自分が乗っている電車が何故止まっているのか分からないというのは意外と不安なものだよ」というのがありました。
 で、思ったのは、「山手線のようにドア上部のテレビモニターにタイムリーな事故情報を表示してもらえればいいのにな」というもの。指令本部からのメッセージでなくても車掌さんが何らかの形で文字入力出来るようにしてもらえればいいのですが。
 このシステムは障害者用というよりもユニバーサルデザインの一環として活用できるはず。僕だって見たいと思っています。
 こんな風に身近なところで障害者や必要とする人たちに苦労を掛けていることがまだまだあるはず。街や家や店舗など、気を付けて見つめて、改善できそうなポイントを探していきます。


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