【長崎のグループホーム】
先日、長崎のグループホームで火災が発生し、4人の方が亡くなられたというニュースが流れた時、僕は「ああ、認知症の人が多いから火の不始末だな」と勝手に思い込んでしまいました。
少人数で集団生活を営みながら生活をしていこうというグループホームの性格上、どんなに優秀な介護スタッフがいても事故の危険性がゼロになることはないはず、自分の行動を把握しづらくなっている入所者も、介護で疲れている介護者も「ちょっとしたうっかり」を起こすことがあるだろう、とも思っていました。
しかしその後、15年前に発売後リコールされていた加湿器から発火したようだという検証結果を受け、そのメーカーが謝罪したというニュースが流れてきました。
そのニュースを聞いて最初に「そうか。早計に原因を想像してしまって失敗したな」と感じた後、「いや、そうじゃない。あんなことを思い描いてしまうこと自体に偏見や予見があったんだ。これこそ反省すべき点じゃないか」と思うようになりました。
認知症だからとか、介護は疲れるからという思い込みが偏見を生んでしまったワケです。
反省しています。何も調べることもせず、短絡的に結論を作ってしまうことで人を傷つけてしまったような気持ちになっています。もっとニュートラルな気持ちで物事に接しないといけないと自戒しています。
グループホームだけでなく介護施設にはすべて、火災報知機やスプリンクラーが設置されることも必要でしょう。リコールされた商品がいつでも簡単に調べられるようなシステムも必要でしょう。
しかし、僕の場合は予見や偏見を無くすことがなにより大切ということがよく判りました。
今回の長崎グループホーム火災は僕に「本当に大切なこと」を痛感させるものになりました。
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