∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

情報強者ぶった情報信者への警鐘

【1月5日早朝】


 おはようございます。朝です。寒いです。暗いです。でも起きてます。また早朝ライティングの復活です。テレビの報道ワイドショーを横目で見ながら書き始めました。
 その中で気になったのは「吉本興業島田紳助」、「大阪市長大阪市労働組合」、「山手線新駅構想発表」、そして「食べログニセ情報問題」だったのですが、これからの進捗を見極めたい報道に対して、「食べログ問題」は一過性ですが、その根底に潜む深層心理のほうが気になります。

食べログ騒動】


 僕はどちらかと言うと古い方なので、どこか新しいお店に行きたくなった時には『ぐるなび』で探すことが多いのですが、特に若い人たちからは『食べログ』のほうが重宝がられているとか。
 『ぐるなび』は「お金を払って作ってもらったページだからリストでしかない。だから美味しいかどうか分からない。それに比べて『食べログ』は利用した人の正直な意見がリストアップされているから美味しいかどうかもすぐ分かる。」こんな「民意感覚」が人気の根源なのだと思います。
 ところが、外部の「業者」がダイレクトに飲食店に営業して「一カ月10万円で5回、コメントをアップします」と持ちかけ、多くの飲食店と契約していたと朝のニュースで伝えています。
 当初から『食べログ』関係者は、このような業者や飲食店が出てくることも織り込み済みだったと思います。おそらく長期間、地道にウラを取り、発表したのでしょう。なんと39社もそのような業者がいたとか。結局、騙されていたのは情報を信じていた一般市民ということになるのでしょう。
 しかし、考えてみれば当たり前のこと。たくさんのお客様に来てもらいたいと願う飲食店の弱みを突いた商売と言えばそれまでのことです。まだ、飲食店の関係者が自分で書きこんでいるケースが発表されていないだけ良質ではないでしょうか。
 企業PR用にツイッターのフォロワーを増やすという触れ込みで、多額の料金を請求しているケースも同様の心理を突いたものだと思います。


 このニュースを聞いた時、僕の第一印象は「どうして自分で探さないのか」でした。自分で探し、自分で評価しない限り、美味しいお店なんて見つかるわけはありません。行列が出来る店が美味しい店と評価するのと似ているかも。つまり他力本願なワケです。誰もが自分の財布の中身と食に対する知識の蓄積が正しい評価を生みだすという当たり前のことが分かっていれば、こんな事件は起こらないはずです。
 情報をアップした業者が悪いのは当然ですが、それを信じる一般人にも責任があるのではと感じてしまいました。
 この事件、「いい店、知ってるんだ」と、自分が情報強者だと信じ込んでいる情報信者にとってはなんともイタイ事件になるような気がしてなりません。プラットフォームをどう利用するか、自分なりの規範を持つことの大切さに気が付くべき時期がきたのではないでしょうか。


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