∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

ゴールドシャワー

【夜明けの空】


 昨日は熱風がムワーッと身体にまとわりついてエアコンの効いた場所を探して渡り歩きたいような一日でした。しかも夜になると雨が落ちてきて。熱気を蓄えたままのアスファルトから熱い蒸気が立ち上ってくるような状態。たった一日でグッタリしてしまいました。
 そして今日。夜の闇が徐々に解け、少しずつ明るくなった5時少し前のこと。西の空はまだ暗く夜が続いている頃です。
 いつもなら東の空は濃いピンク色に染まり徐々に淡くなり、空のブルーと雲のライトグレーが強くなっていくのですが、今朝はまったく違いました。
 東の空をふと見上げると比較的厚い雲の隙間から金色の光が差し込み、時間が経つにつれ、一面金色に染まっていきました。まるでルネッサンス以前の宗教画にあるような金色の光が東京を照らし出しています。特に高層ビルの東側側面はすっかり金色の衣装をまとったような雰囲気。まだ朝日が届かない地上とのコントラストはドラマチックそのものです。
 まるで東京にゴールドのシャワーが降り注いでいるような一瞬に立ち会えた僕。きっといいことがあるはず、と呑気に考えながら空一面が明るくなるまで見続けてしまいました。


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