∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

中国各地で抗日デモ

【一体、どうなる】


 確か学んだ時は「柳条溝」だったのに、今では「柳条湖」になっている事件が81年前に起こった今日、尖閣諸島の領有権問題に端を発した抗日デモがピークを迎えるのではと危惧されています。
 報道によると、日系企業や店舗が襲撃されたり、日本人に危害が加えられたりしているとのこと。ニュース映像を見る限り、強烈な怒りが中国各地に渦巻いているようです。
 ただ、見ていると「本当に対日デモ」なんだろうかと感じてしまうシーンも多く、どちらかというと中国政府や国内の体制に対して鬱積した不満が爆発しているように見えます。同時に、領有権に対する正確な情報や知識が与えられているのかどうか、デマ情報を聞き分ける判断力を失っていないかどうか、この行為が国際的に見てどのように捉えられているかを推測する情報量が保たれているのかどうか……など多くの点で「ここまで騒ぐの?」と思わざるを得ない点が出てきます。
 なかでも、紅衛兵の恰好をして毛沢東の顔写真を掲げたデモ参加者を見ていると「文化大革命の再来か。毛沢東語録は持っているのかな」などと皮肉な考え方をしてしまいそうです。
 中国政府の公式発表によると今回のデモの原因は日本にあるとのこと。これまたびっくりです。国内の治安を保つことさえできなくなっている政府にそのような“いいがかり”は言われたくありません。国民へ“対外的な強さ”を見せつけないと失脚も考えられる中国政府のジレンマが見え隠れしているし、政権交代直前でなるべく政府として国民に対して否定的な意見を発したくないという政局判断があるのでしょう。あるいはピークになる可能性が強い今日をしのいでからと考えているのでしょうか。


 さて、どうなるか。今日は一日中ニュースから目が離せません。


[690/1000]