∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

暑いなか友人は

【ただいま散歩中】


 午前中の外出から帰ってきました。エアコンの効いた所から一歩外に出るとムワッ、カッ。文字通り、暑さが襲ってきました。帰宅しても暑さが身体に残り、頭もボーとしているような感覚に。とりあえずシャワーを浴びて汗を落とすというより、熱を取り去って、水をゴクゴクと飲み、ようやくひと心地ついたところです。
 熱中症で倒れる人が続出しているというニュースも他人事ではないように感じていますが、そうは言っても行くべきとことろには行かないと。食事と水分補給で体力を回復させて午後からの仕事に備えます。


 ところで、認知症になってしまった僕の友人が昨日からずっと歩き続けていると奥様から連絡がありました。昨日は午後から深夜まで。今日も朝から出掛け、今も帰ってこないとのこと。これまでにも長時間の散歩が習慣化していたため“徘徊”とは考えていらっしゃらないようで、帰って来るのを待っているとおっしゃっているのですが。暑さ厳しい今日の天気を考えると、まさに熱中症で倒れたらどうなるのと心配してしまいます。
 どこに向かうでもなく、ただひたすら歩き続け、疲れて帰ってきて横になるものの、眠ることもできない。睡眠剤精神安定剤も効いているような気配もない。探しに行くにしても、目的地がないため、どこを歩いているのか手掛かりも掴めない。こんな状況のなか、奥様もどうしていいのか判らないとギブアップ寸前のようです。


 どこへ向かっているのか、いや、どこへ向かおうとしているのか自分でも判らないまま歩き回っている彼のことを考えると病気の恐ろしさを改めて実感。ふたりの生活が不憫に思うと同時に、何も出来ない僕に苛立たしさまで感じています。
 どうか、早く帰宅してほしい。今はそれだけを願っています。


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