∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

無粋な雷雨

【花火大会だというのに】


 今夜は隅田川の花火大会。多くの人たちが花火を楽しみにしていたはずなのに。7時半に始まって間もない頃からドドーンという音に混じって、遠くでゴロゴロッと言う音が聞えていました。
 そして、おなじみになった急な豪雨が。ザザーッと大粒の雨が降り出し、花火見物どころではない天気になってしまいました。8時頃でしょうか。中止が決定。まさに「お流れ」です。


 まず最初に幸か不幸か、僕は建物の中にいたため、雨で右往左往することはありませんでした。


 それだけに見物で会場付近をそぞろ歩いていた人たちや、近くのビルの屋上で年に一度の宴会を開いていた人たちのことが気になります。
 歩いていた人たちが雨から逃げるといっても雨宿りできるお店も、多いとはいっても、多勢に無勢。とても間に合うものではないし、地下鉄だって入場制限するでしょう。もちろん、何十台も待機している臨時バスだって、田原町の交差点付近の通行制限が完了するまでは動きが取れないし。
 ビルの屋上にいた人たちだって、ご自宅や事務所で再開するといっても食事や飲み物を運ぶだけで大騒ぎだし。特にマンションの屋上で宴席を開いていた住民の方やお客様はアタフタするばかりだったでしょう。


 東北の大震災のあと、その年は中止したものの去年は鎮魂の意味を込めて再開した隅田川の花火大会。今年はアベノミクスに引っかけて“経済復興へののろし”を上げる意味もあったのに中止してしまうなんて。なんとも残念至極。微かな記憶をたどっていくと、ここ二十年くらいは降られたことはなかったと思うのですが。
 浅草の夏の夜を彩る年中行事。今年は心の中で「ドドーン」と叫んでお開きにしましょう。


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