【団子か月餅か】
今夜は、あの、すすきと月見団子と満月が組み合わさった絵を思い出す“中秋の名月”、十五夜です。
ところで、十五夜は暦上のことで、けっして満月の夜ということではないということをご存知でしたか。
平安時代の貴族が秋の夜に満月に近い月を愛でながら舟遊びで楽しむ日だったのが中秋の名月のいわれとされています。つまり神秘性を秘めた満月を観るセレモニーではなかったわけです。あくまでも“カレンダー”上の年中行事。準備が必要なセレモニー古典的な暦と天文学は一致しないことを示してくれるいい例です。
ところが、今年の十五夜は、なんと、満月と暦が一致しました。大きく輝く満月を観ながらの月見の宴が催せるワケです。とはいっても僕の場合は、歩きながら時々夜の空に輝く月を愛でることで終わりそうですが。
それよりも、僕の場合は「花より団子」。あんこをつけながら月見団子を食べるか、それとも、中華風に月餅を食べるか。それも月ではなくテレビを見ながらが“いいな”などと考えています。万が一、両方ともダメならコンビニで「たこ焼き」を買って来て貪り食うか。まさしく、食に走るほうが性にあっているようです。「うさぎもびっくり」かも。
夜が来るのを楽しみにしながら一日を過ごすことにします。
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