∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

心地よいのは陽射しだけ

【ロシア流なら「光の春」】

 陽射したっぷりのいい天気。でも寒いな。こんなことを考えながら出掛けました。

 光に包まれたように感じながら自転車で走っていて、ふと「今日のような天気がロシア流の《光の春》なのかな?」なんて思ってしまいました。
 「光の春」。寒い国だからこそイメージできた言葉だと思いませんか。気温は極寒期と変わりないけれど、光だけはたっぷりと注ぐようになった頃の印象をこれほど短い言葉で表現するなんてお見事。さすが文学の巨匠が多い国だけのことはあると思うんです。
 日本なら立春ということになるのでしょう。でもこれはあくまでも暦上のこと。人が考え出した仮想の春です。梅春というには早すぎるこの時期を体感的に表現できる言葉ってあるんでしょうか。ちょっと探してみたいものです。

 そんなことを考えながら走っていたら、身体が冷え切ってしまって……。立春とはいえ、僕には冬そのもの。本当の春が来るまでもう少し我慢します。

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