∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

蒸しますねえ

【今日、会話のキッカケは】

 いつもどおり夕方の散歩に出掛け、行きつけのカフェに。ハッキリ言って時間だけは自由なオッサンならでは風景ですが。

 コーヒーを飲みながらツイッターを見ていたところ、隣の席に3人連れのお客さんが入ってきました。二人が女性、ひとりが男性。どなたも僕よりも年配のようでしたが、やけに元気が良さそうでした。
 その中の男性が小さなタオルで汗を吹きながら、「蒸しますねえ」とどういうわけか僕に話しかけてきたんです。女性たちは谷中の話題で盛り上がっていました。おそらく、ありがちな谷中見物にいらしたんでしょう。
 「お近くの方ですか」と男性がタオルを持ったまま話しかけてきたので、ツイッターを中止して話に乗ってみると、少しずつ彼らの人となりが判ってきました。どうも以前は同業者だったようなのです。向こうは同じ部署で働いていた3人組だったとか。何かのキッカケがあって谷中に行ってみようということになったらしいのです。

 猫のエサが気になり始めた僕は、30分ほど谷中や下町全体のことを話して切り上げたのですが、彼らはまだ「ひと休み」を続けたそうでした。いわば同窓会の二次会だったんですね。

 知らない人間同士が会話しはじめるキッカケっておもしろいですね。たったひとつ「蒸し暑い」というキーワードだけでつながりが生まれるんですから。季節感は誰しも同じということでしょうか。
 それにしても、連絡先を聞いておけばよかった。これから30分のつながりが30年のつながりになったかもしれないのに、あっさりと別れてしまうなんて……残念。今度あった時は必ず連絡先を聞くことにします。

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