∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

入谷の朝顔まつり

【七夕の日と言えば】

 7月7日。今日は七夕です。

 同時に、毎年行われている入谷朝顔まつりの中日でもあります。通称『入谷の朝顔市』と呼ばれているこの市、鬼子母神の山門左右に朝顔だけの露店が並びます。

 と、書くとなんだか観光ガイドのようですね。確かに朝顔だけを扱う露店はズラッと並んでいるし、それを目指した人たちはJR鶯谷駅や地下鉄入谷駅から続々と集まってきます。僕も20年位前にはそんな人の列に並んでいました。

 実は今日の午後半ば、僕も入谷経由で上野まで出掛けるヤボ用があったので近くを通りました。でも露店には近寄りませんでした。何故か。簡単に言うと、ほとんどの朝顔が売れてしまっているのを知っているからです。
 早朝に花が開く朝顔は早朝が命。当然、市だって早朝がピークなんです。午後半ばともなると店じまいしている露店も増えてくるし、開いている店でも残りごくわずかが当たり前なんです。つまり、買いたくても商品がないんです。

 初めて行った時はそんなことも知らずに行ったので現地で焦ってしまいました。「行ったはいいけれど、冷やかすこともできない」状態に陥ったわけです。これではいかんと、次の年は少し早く行きましたが、状況は前年同様……。
 それが朝顔市に行った最後になりました。朝顔を楽しみたいのなら、種から育てればいいというように切り替えたんです。

 ちなみに、JR鶯谷駅の隣、日暮里駅のコンコースには近くの小学校で子供たちが育てた朝顔がズラッと並んでいます。もちろん小さなネームプレートには子供の字で名前が書かれています。おそらくここも朝早ければ朝顔の花がいくつも見られるはずですが、それよりも、子供ならではの社会参加のような気がして嬉しくなってしまうんです。なにより夏休み前までやっていますからね。やっぱり植物は自分で育てるのが一番かもしれませんね。

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