出来ることからひとつずつ
毎年年末になると、ほとんど猫屋敷と化している我が家を人間仕様にしようと、頭の中では考えている。しかし、毎年実現できていない。
掃除機をかければ猫たちが逃げ惑い、水仕事をしようとすればシンクの縁から覗き込み、スッキリした所があれば、わざとそこでオシッコをし始める子猫がいたり、わざわざ家の中で運動会を始めたり。仏壇の掃除をしている最中、その中に飛び込むどら猫だって出現する。
やってもやっても我が家が一向にスッキリとしない原因はすべて猫たちにある。と、言いたいところだが、本当は……やりたくないのである。
毎週末、それなりに片付けているんだから、年末だからといって特別なことをやる必要もないだろう。必要最小限の片付けや掃除に加えて、カレンダー交換などだけを済ませておけば、それでいいじゃないか。と、毎年同じように自分を納得させている。
今年も同じようになりそうだ。コロナ禍の今年、世間では断捨離やDIYのリフォームが流行っているとも聞くけれど、我関せずである。
目についた所をひとつずつスッキリとさせていく程度でもいい。自分が納得できるかどうかが問題なのだから。今年もこの逃げ口上で年末をやり過ごすことにする。
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