∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ ロックダウン解除 ≡≡

上海市の皆さん
おめでとうございます

 今日、ようやく中国・上海市のロックダウンが解除された。

 ゼロコロナ政策を完遂するため、新型コロナウイルス新規感染者がゼロになるまでは自宅から出てはならないとされてから60日。ニュースではようやく外出できるようになった上海の光景が続々と伝えられている。

 上海でロックダウンが始まって以来、私は「これは無理があるだろう。ここまで生活感の伴わない政策は必ず市民の反発を買う」と思っていた。おそらく、日本中、いや、世界中の人々が同様に感じていたはずだ。

 当初5日間だったものが、あっというまに60日間。なかには80日間以上自宅に閉じ込められた人もいるようだ。自宅ならまだいい。突然の封鎖で60日間仕事場に居続けたという人もいるようだ。

 いくら中国が「一党独裁、政府決定は絶対」だとしても、さすがに60日間の拘束はきつすぎる。世界史の中でも稀に見る“犯罪行為を伴わない自宅拘束”である。
 トラブルや混乱も多かったようだし、重大な世界的経済の停滞も起こしてしまったが、まずはこの状況に耐え続けた市民の皆さんには「よくぞ辛抱された」と「おつかれさま」と「おめでとうございます」をまとめてお伝えしたい。
 解除とはいっても、直近のPCR検査による陰性証明がないとスーパーにもコンビニにも入れないし、地下鉄やバスも利用できないという拘束は残っているようだが、それでも“自由に外出できる”ようになっただけでも大きな前進。お祝い騒ぎになるのもうなずける。
 ここまで来ると残る心配はただひとつ。新規感染者が出ないことである。命令一下即行動の中国なら「出れば拘束」間違いなしである。その時、上海市民の皆さんがどんな反応を起こすのか、失礼ながら注視させていただこう。

……、何から何まで「お願い」と「要請」で済ませ、何をやっても、もどかしいくらい時間の掛かる日本で暮らしていてよかった……、のかもしれない。
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[season12/0601/25:00]
小満』‥草木が伸びはじめる頃。夏めいていく中に梅雨の予感。
photograph:souji-ji, tsurumi, city of yokohama
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