∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 大雨時行(たいうときどきふる) ≡≡

七十二候で
大暑』の節季末候は
古来から
大雨の時期だというけれど……

 七十二候では8月2日から7日までは「大雨時行(たいうときどきふる)」とされている。意味は「激しい夕立が降り、乾いた大地が潤される」だ。
 二十四節季と組み合わせたうえで、現代語訳すれば「一年でもっとも暑い時期であるとともに、大雨も降りやすい時期」ということになる。

 そんな暦を見ながら私は、二十四節季にしても七十二候にしても、これらの農耕暦が編纂された時代と現代とでは決定的に「暑さ」や「大雨」の基準が違っているのではと考えてしまった。
 当時は“しのぎやすい暑さ”と “耐えられる程度の大雨” が暦作りの基準だったのではないだろうか。少なくともあと少しで40℃とか、水害、土砂崩れ、停電、断水などという危機的な状況はは基準に入っていなかったはずだ。
 もし基準に入っていれば “激しい夕立” などという風流な表現にはならなかっただろう。

 南西諸島を大混乱に陥れただけでも充分なのに、Uターンしたあと北上して九州や四国、近畿まで襲おうとする台風が来るとは。自然とはなんとも恐ろしいものである。

 地球温暖化という名の “自然からのしっぺ返し” とどうやって共存すればいいのだろう。耐え忍び、いざとなれば逃げる。これしかテはないのだろうか。それしかないと理解しているだけに情けなく、悲しい限りだ。

 台風6号で甚大な被害を被った地域の皆さんには「あとしばらく踏ん張って下さい」というしかない。
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[season13┃04 Aug. 2023┃12:10 JST
┃TOKYO : SKYSCRAPER at DOWNTOWN┃
nippori, arakawa city.
Photographed on 08 May 2020