∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 30年ぶりの再会 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20191215132101j:plain

のどかな冬の日。心地よい時間

 30年以上出会っていなかった大学時代の後輩とビリアニとチキンティカのお昼を共にしてきました。

 フェイスブックで近況を知ることが多いためか“感激的な再会”とはいきませんが、通信では語り合えない話で盛り上がったことだけは確か。久々に知的な好奇心をくすぐられました。

 いいものですね、こういう再会は。

 妙に気を使うこともなく、かといって内容のない会話に終止するでもなく、適度な刺激と知的満足感を得られる時間って思った以上に少ないものです。
 それだけに今日のような会話のキャッチボールで盛り上がると、それだけでワクワクしてしまいます。

 ビリアニも旨かったし、彼が計画している“純なたくらみ”も魅力的でこちらからのめり込みたくなってしまうものだった。おまけに、のどかな気分で過ごせる冬の日という気候もよかった。

 こんな出会いならいつでも大歓迎です。ありがとう。
_________________________
[season12/1211/25:00]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinja, nezu, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 思い違い。読み違い ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20191215132101j:plain

子育て世帯への給付金政策が示す
机上の空論の末期的症状

「子育て世帯支援への臨時特別給付金支給」の右往左往ぶりが止まらない。国はいったいどう決着をつけるつもりなんだろう。

 社会保障より経済対策の重視。現金+クーポン券という折衷案。現場を理解していない方法論。来る参議院選挙に向けての成果作り。

 とにかく“ツッコミどころ”満載の政策である。現実を理解していない政治家と官僚がひねり出した机上の空論と思われるのも当然だろう。

 たとえ、クーポン券という使い勝手の悪い金券を配るとしても、いつから使えるのか、どこで使えるのかというような基本事項さえ曖昧にしたままにして、現場作業のすべては自治体任せにという“丸投げ”で収まるような政策ではないはずだ。

 最初から社会保障の一環として制度設計していれば、支給日だって新年度が始まる4月以前に設定されてたはずだし、使用用途だって直接的なもの以外に間接的なものもあるだろう。なかには時間を掛けて利用したいものだってあるはずだ。制度設計時に必要な想像力を封印して、多様な支援より場当たり的な成果づくりに走りすぎた結果なのだろうか。

 この愚策、しばらくの間は対象者や自治体から突き上げが続くなかで妥協点を探すことになるのだろう。その結果、切実に支援を望んでいる家庭の夢を奪うことにならなければいいのだが。
_________________________
[season12/1210/24:20]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinja, nezu, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 冬はまだ入口 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20191215132101j:plain

雨が降れば寒い
晴れれば暖かい

 雨が降り続来、寒さが見に染みた昨日と打って変わって、今日は暖かい一日でした。身体が冷気に慣れてきたからかもしれませんが、冬とはいってもまだ真冬ではないようです。例えてみると“冬の入口”なんでしょう。
 弱々しくなったとはいえ、陽の光がいかに暖かいものかを改めて知らされたような一日でした。

 エアコンの暖気より窓から入ってくる陽の光。
 ガッチリ厚着するより陽の光。
 暖かい食べ物や飲み物より陽の光。

 寒さが苦手だから言うのではありませんが、暖かい一日というのはいいものです。なにしろ背を丸めず、顔を上げ、ポケットから手を出して歩けますからね。

 明日も暖かい一日でありますように。おやすみなさい。
_________________________
[season12/1209/23:50]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinja, nezu, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ いまだに決着せず ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20191215132101j:plain

政策設計そのものに問題あり

 現金5万円+クーポン券5万円分か、それとも現金10万円か。支払い時期は政府主導で決められるのか、それとも自治体がそれぞれ決めていいのか。
 18歳以下の子供がいる家庭に対して行われる金銭的な支援が大枠だけは決まったが、詳細はいまだに決定せずという大混乱状態に陥っている。

 クーポン券を支給する場合の経費が高額過ぎるのが政治的な混乱の元凶と言われているが、本当にそうだろうか。

 もともとの発想は、コロナ禍で苦しむ人を対象とした「社会保障」志向の支援金だったはずだ。ところが、どこかの段階で「社会保障優先」より「経済対策優先」に話がすり変わってしまった。そこに問題があったのではないだろうか。

 財務省の思惑を想像すると、できるだけ早い支給が望ましい社会保障型の給付ではなく、経済対策優先に方針を変更しようとしたのではないだろうか。
 つまりこうである。
 ある程度時間を掛けてもいいから社会還元の確実性が格段に高まる方式をとったほうがいい。しかも使途不明が増える現金支給よりもクーポン券配布のほうが確実性は高まる。かといって、全額クーポン券だと納得が得られない可能性が高いから現金+クーポン券、つまり現状の政策というところに落ち着いたのではないだろうか。

 経費も時間も桁違いに掛かるこの方法で進めようとすれば混乱するのも当然である。これなら、救済の手が伸びていない小売店向けの政策と銘打って、国民全員にクーポン券を配布すればよかったのだ。

 コロナ禍で失われてしまった社会保障の充実だけを考えれば、たとえどんな使い方をされてもいいから、早急な全額現金支給のほうがいいに決まっている。

 つまり、今回の政策は“策士策に溺れる”ということわざを地で行ったようなもの。簡単に言えば失策である。こうなると、継ぎ接ぎだらけでもいいからボロが出ないようにしてもらうしか手がない。
_________________________
[season12/1208/24:50]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinja, nezu, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 『大雪』の候 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20191215132101j:plain

寒さが厳しくなる中で
新年に向けた“事始め”の始まる頃

 寒さが厳しくなり、空気がキーンと引き締まったように感じることが多くなる『大雪』の時期になりました。江戸時代に著された『暦便覧』には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と記されています

 日中でも陽の光は斜めから差し、夕暮れも一段と早くなる時期になりました。弱々しい光を浴びながら“物悲しさ”を感じてしまうこともありがちな季節です。

 そんな時期ですが、古来から伝わる年中行事を見ると、『大雪』の時期は正月の準備を始める“事始め”の時期とされています。
 関東では12月13日、関西では12月8日と日付は違いますが、神社仏閣の正月準備だけでなく、建築物の着工や初めて取り組む仕事など新しく事を始めるのに相応しく、その成功を祈る時期と言われています。ちなみに、農業の世界では立春後の2月8日を事始めとしています。

 一年の間に積もり積もった煤を払い、清々しい気持ちで新たな年に備える頃だと考えれば“物悲しさ”よりも“希望”を抱く時期と捉えたほうがいいかもしれません。
 年の瀬の慌ただしい空気の中で、新たな年に希望を抱く。こう考えると『大雪』の季節感も変わってきそうです。
_________________________
[season12/1207/24:55]
『大雪』‥寒さが厳しくなる中、年の瀬が迫る。正月準備も始まる
photograph:nezu-jinnja, nezu, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

≡≡ 警戒態勢堅持中だが ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

似て非なるもの?
それとも未知の脅威

 オミクロン株が初めて報告されて2週間。徐々にその実態が解明されてきた。

 行動力のある若い人たちの感染がほとんどなので断定的なことは言えないが、今のところ報告されている症状をざっくりとリストアップしてみよう。
 「感染力は強いが症状は軽く、無症状も多く見られる」「ブレイクスルー感染も目立つ」「味覚・嗅覚障害はない」「発熱と寒気が顕著」「酷い頭痛」「全身の痛み」「強い倦怠感」というような症状があるようだ。
 直感的な素人考えだが、酷い風邪や軽いインフルエンザの症状に似ているようにもみえる。感染症の研究者の中にも「従来とは似て非なるもの」と私見を語っている方もいるようだ。

 この“コロナの進化系”はいったいどういう“性格”のウイルスなんだろう。

 今のところは従来どおりの感染対策しかしていないが、その実態が分かるまでどんな生活を送っていればいいのだろう。デルタ株より恐ろしいでもいいし、症状が出ても軽いでもいい。
 短期間なので猛威を奮ったデルタ株ほどのデータは得られないだろうし、感染者が増えない限りデータは得られないという歯がゆさはあるが、それでももう少し分かってほしいものだ。
 少なくとも、従来どおりの感染症対策でいいのかどうかだけでも判断できるようになるといいのだが。
________________________
[season12/1206/24:55]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 全快まであと一歩 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

今回は、本当にご心配をお掛けしました

 10日ほど前、原因不明の激痛が走り、日に日に痛みが激しくなり、両肩や前腕部まで激痛が走るようになり、ついには右腕を前に上げることさえ辛くなっていた右上腕部のダメージがかなり回復。軽い痛みを感じる程度までリカバーし、無事快方に向かいはじめております。

 ご心配をお掛けしました。

 ご自身の体験を交えながらのアドバイスを送っていただいたり、無理はするなとお声を掛けていただいたりと多方面から貴重なエールを頂戴しました。

 あまりにも酷い痛みが両肩と右腕全体に広がった当初は、どうしたものかと不安に駆られていましたが、医師による診断と湿布薬、そして皆様からの薬石の言(やくせきのげん:薬や治療のように効き目のある言葉や忠告)が功を奏したようです。

 何とか年内には全快しそうですが、しばらくの間は用心することにします。本当にありがとうございました。

 まずはご報告まで。
________________________
[season12/1205/24:00]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 元気が出た土曜日 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

元気の元は旧友の存在感

 一年以上出会っていなかった中学時代からの友人と出会った。神戸で生まれ育った我々にとって、昼メシを食いながらの出会いとなるとお好み焼と決まっている。
 ちなみにメニューは、とりあえずとんぺい焼きをつまんだ後に私は牡蠣、彼は豚、それぞれのお好み焼を取り、最後に焼きそばをシェアするというものだ。

 それにしても。

 今日行った店は単一具材のメニューも多い大阪オリジンの店だったのでさほど感じなかったが、基本的に東京のお好み焼メニューには何とかミックスが多すぎると私は常々思っている。ベースになる具材(今風に言えばトッピング、か)をひとつ選び、好みによって2種類以上の具材を乗せてチャンポン仕立てにしてもらえばいいと思うのだが、ほとんどの店で“お店の味”のほうが優先されている。お好み経験充分のオッサンだからだろうか、これでは“お好み”にならないじゃないかと感じているのは私だけだろうか。

 マッ、グチはそのくらいにしておこう。

 友人とお好み焼きランチを食べている途中、自分に元気が戻ってくるように感じ始めた。やはり、旧友というのは気の置けない特別の存在なのだろうか。他愛もない話をしているだけなのに、落ち込んでいた自分に力が戻ってくるとはスゴいパワー。ありがたい限りである。

さあ、メンタルリフレッシュも出来たことだし、もう一度走り出すことにしよう。
________________________
[season12/1204/24:50]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ インフルエンザ対策 ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

オミクロン株の感染拡大で
緊張感が一気に高まっているというのに
敬遠し続けてきたインフルの予防接種を
数十年ぶりに完了した!?!

 インフルエンザの予防接種を今日済ませたてきた。

 数十年前になるが、打った後発熱したため「インフルの予防接種は熱が出る」と信じ込んでしまい、ずっと打たなかったのだが、10月後半に「今年は大流行する可能性が大きい」という報道を聞き「さすがに今年は打ったほうがいいな」と改心して打つことにしたのだ。
 そんな“重大決心”をして10月後半に予約したのだが、その時医師から「大流行するとしても12月後半以降だと思うのでゆっくりやりましょう」と言われ、今日まで時期をずらしていたのだった。

──あれから1カ月強──

 予約していた医院に行ってみると「インフルエンザの予防接種の予約は終了しました」という張り紙が貼ってあった。どうもワクチンの供給がストップしたので打てなくなったようだ。

──あれから1カ月強──

 オミクロン株の脅威が高まるにつれて、昨年同様、インフルエンザの脅威どころではなくなってきた。素人考えだが、このままコロナ感染者が増えれば今年もインフルエンザの流行は抑えられるかもしれない。
 それよりなにより、例年通り敬遠してもよかったのに、どうして予約してしまったんだろうと自問自答する羽目に陥ってしまった。

──あれから1カ月強──

 今や、コロナ禍がいとも簡単に世の中のリズムを変えてしまうことを改めて実感している。

 必ず第六波はやって来ると言われていたが、まさかここまで急に脅威が迫ってくるとは思ってもみなかった。いや、私の心の中のどこかに、このまま収束するのではという“甘い目論見”があったのかもしれない。

 まあいい。インフルエンザだって感染症のひとつ。予防接種しておいても無駄ではない。今日打ったからといってコロナの3回目接種に支障はないはずだ。

 ところで、今のところ予防接種を受けたあとの副反応は一切出ていない。コロナの時と同様である。ひょっとして私は、人生のどこかでワクチンを打っても副反応は出ない体質に変わったのだろうか。

________________________
[season12/1203/24:30]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 寝落ち ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

気がつくとこの時間
時間の無駄遣いも、また良し

 ウッ、寝てた! エッ、こんな時間!

 夕食後、ベッドでゴロッとしていたら寝落ちしたらしい。どうやら3時間近く寝ていたようだ。
 居付き猫たちも役に立たない下僕のことを諦めて、熟睡することにしたらしい。我が家で存在感を出しているのは点けっぱなしになっていたテレビだけ、のようだ。

 今はただただ何も考えたくない、動きたくない。ボーッとした私の心のなかには、そこはかとない後ろめたさが漂っている。だが、それ以上に幸せな充実感も感じている。これが背徳感というものなんだろうか。こういう時間の使い方もたまにはいいだろう。

 さて。

 完全にニュートラルな精神状態になったせっかくのチャンス。すべてを明日回しにして夜を楽しませてもらおう。おやすみなさい。
________________________
[season12/1202/24:40]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 『新語流行語大賞』とは別に ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

私の心を揺さぶり、
励まし、
勇気を与えてくれたコメント

──『リアル二刀流/ショータイム』──

 今年の『ユーキャン 新語・流行語大賞』が発表された。年間大賞はMLBロサンゼルス・エンゼルズ大谷翔平選手に付けられた“勲章的”ニックネームである。アメリカと日本両国でこの2語に異論を挟む人はいないだろう。
 大賞以外のトップテンやノミネートにオリンピック関連とコロナ関連が多かったのもこの一年ならではだろう。

 その発表とは別に、今年聞いたコメントの中に私自身に化学反応を起こすくらい強いインパクトをもったコメントがある。

 パラリンピック自転車競技で金メダルを2つ獲得した杉浦佳子さんのコメントである。薬剤師を生業としていた彼女は趣味で続けていた自転車競技の練習中に大事故に見舞われ、高次機能障害と右半身の機能障害を背負う障害者になったが、それでも練習を続け、とうとう世界の頂点にたどり着いたというスーパーパーソンである。
 その彼女が1つ目の金メダルを取った時のインタビューで語ったコメントが今回のTOKYO2020でもっとも私の心を揺さぶり、励まし、勇気を与えてくれたコメントだった。

☆☆☆☆☆☆☆

「最年少記録は二度と作れませんが、最年長記録はまた作れますよね。これまで年齢はネガティブワードでしたが、そうではなくなったので年齢が次の目標になりました」。

☆☆☆☆☆☆☆

 「事故については覚えていません。いいことしか覚えていないんです」と障害についてひと言も言及しなかった彼女は50歳。トップアスリートとしては充分に高齢である。

 それ相応に齢を重ねてきた私の信条は「まだまだ現役、死ぬ時がリタイヤする時」だが、そんな私も「年をとったワイ」と弱音を吐いてしまうことも多々ある。彼女に言わせれば「諦めてどうする」ということになるのかもしれない。

 あのコメントを聞いてから3カ月。聞くまでは、時として諦めの境地に陥ってしまいそうになることもあった私の気持ちに大いなる化学変化が起こった。

 ──常に前向きに、諦めることなく、自分を高め続ける──

 素晴らしいコメントが、萎えそうになっていた私に力を与えてくれた。今年、私が出会うことの出来た新語の中ではこのコメントがベストと言い切りたい。
________________________
[season12/1201/24:45]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ さあ、入ってくるぞ ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

これまで学習してきた
失敗と成功の蓄積を活かす時

 ナミビアから成田に到着した男性がオミクロン株に感染していることが分かった。ヨーロッパを中心にして感染者が次々と見つかっている例を参考にすれば日本でも確認されるのは当然のことだろう。
 結果論だが、これまでの日本なら考えられなかったスピードで世界中からの人の入国を停止し、空港の防疫体制も強化しておいた成果が出たわけだ。

 しかし、どんなに防疫体制を強化していても必ず潜り込んでくるのが凶悪なウイルスの常。現実に一人の感染者が見つかったということは、これからもバタバタといろいろな入り口から侵入してくるだろう。
 制限が掛かっていない国からの入国者、貿易港に入港するタンカーの乗組員、アフリカ東岸から輸入されることの多いマグロやタコなどを積載した大型冷凍船の乗組員など、侵入経路はいくつも考えられる。思いも掛けなかった国から帰国した日本人や永住外国人が持ち込むことも考えられる。
 もちろん、抗原検査に限界があることも考慮に入れなければいけないだろう。

 今のところ、どこから入ってくるかも、どの程度の脅威なのかも分かっていない。ワクチンもどれだけ効果があるかも分かっていない。

 しかし我々は、基本的な感染予防策に想像以上の効果があることを知っている。脆弱だった防疫体制も強化されたことも知っている。
 厳しい感染予防と経済活動の維持の両立を目指すなら、できるだけ侵入と拡大を食い止めながら、早め早めの対策を講じることしかないことも知っている。

 この2年間、手探りで講じてきた対策で学習してきた“失敗と成功”の蓄積を活かす時が来た。

 今回のオミクロン株は、日本が“世界と繋がりながら隔絶する”という矛盾だらけの難題を乗り越えられるかどうかを試す試金石になるのかもしれない。
________________________
[season12/1130/24:55]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ 入国禁止やむ無し ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

今は慎重さを優先すべき時期

 世界中でオミクロン株の蔓延が危惧される中、岸田総理は今日の夕方「最悪の事態を避けるため、緊急避難的に外国人の入国を11月30日午前0時からおおむね1カ月全世界を対象に禁止する」と発表した。また日本人や在留外国人についても、合計23カ国から帰国する人についてはリスクに応じて指定施設で厳格な隔離措置を実施する」とも発言している。

 感染者が減って人流も経済活動も制限が極めて緩まり、ほぼ復活状態まで来たというのに、なんとも厳しい措置である。
 しかし私は、不平不満や反発が出てくるのが当然の今回の措置を“やむを得ない措置”だと理解している。いや、諦めていると言ったほうがいいだろう。

 振り返ってみると、アルファ株にしろ、デルタ株にしろ、これまでは、平穏な日常生活を捨てることに対する国民の反発を考慮するあまり、対策決定が遅かった。その結果、国民は「政治が動かないのだったら、自ら自粛して感染を防ぎつつ生活基盤を取り戻す道」を選んだ。
 そんな国の意識が国民の意識を後追いするような状況の中、29日18:30時点で全国の新規感染者82人という数か月前には想像もできなかった人数まで減少させることが出来た。

 総理は「未知のリスクには慎重の上にも慎重に対応すべきと考えている。状況が分からないのに慎重すぎるという批判はすべて負う覚悟だ」と言っているが、私は逆に、これこそが国民を導く立場にある者が示すべき姿だと理解している。
 もちろん、数カ月経った時に「あの時の対応は拙速でやり過ぎだった」と批判されることも考えられる。
 しかし「初動は、大袈裟なほど厳しく、状況を把握するに従って制限を緩和していく」という危機管理の鉄則に当てはめると、今回の措置は妥当ではないだろうか。状況が分からないからこそ「石橋を叩いて渡る」式の措置が必要なのだ。

 2週間もしないうちに、オミクロン株のプロフィールが全世界から発信されるようになる。その時まで“時間稼ぎ”が出来れば“納得できる対策”だって取れるはずだ。

 仕方ない。「何事も耐えなければ満願成就しない」と無理矢理自分を納得させる生活に戻るとしよう。
________________________
[season12/1129/24:35]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ サンデークライミング ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

右腕が痛いというのに……、
でも、大丈夫です

─────
三社祭で有名な浅草寺の北西に位置する『待乳山聖天』は、推古天皇の時代から十一面観音像を本地仏とする(大聖歓喜天)を祀る聖天信仰の寺として賑わってきた。近くに樋口一葉の住居跡(現一葉記念館)があったり、すぐそばには池波正太郎生誕の地があったりすることから文学愛好家が訪れることもある。ちなみに池波正太郎が著した『剣客商売』に度々登場する「山谷堀(現遊歩道)」はこの寺のすぐ北側を流れていた。
─────

 野暮用を終わらせて、ちょっとした開放感に浸りながら下町をフラフラと巡りながら。久しくご挨拶していなかった聖天さま(待乳山聖天)にお参りしてきました。
 聖天さまといえば、生の大根をお供えすれば身体健全・夫婦和合のご加護がいただけ、巾着のお守りをいただけば商売繁盛にご利益があると言われています。私はどちらもいただきませんでしたが。

 それはともかく。実はこのお寺、山の頂上にご本堂があるのです。

 山の名前は待乳山。標高は9.9mです。国土地理院の地図に表記されている東京の低山は愛宕山(25.7m)だけですが、何を隠そう、この待乳山が東京で一番低い“山”なのです。ちなみに、かの渋沢栄一の居宅があった北区・飛鳥山は標高25.4m。氏の私邸(現渋沢史料館)はその中腹にありました。

 山の麓に自転車を置き、十数段の石段を上り、社務所を過ぎた辺りからもう一度石段を十数段上がると、山頂の御本堂に到着しました。麓からの所要時間は3分弱。息を切らせることもありません。

 黄色く色付いたイチョウの大木を見上げながらの“登山”は、自然の恵みが乏しい東京の下町では貴重なリラクゼーションと言ってもいいもの。私もすっかりリラックスしてしまいました。
 こんな感じでフラッとお参りするのもたまにはいいもの。ここなら登山だって楽しめますからね。

 ※なお、当たり前といえば当たり前ですが、ご心配をお掛けしている右腕の痛みをこじらせることもなく下山しましたのでご安心を。
________________________
[season12/1128/24:40]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

≡≡ オミクロン ≡≡

f:id:Yutaka_TAWARA:20211010160957j:plain

今はまだ「今度は防いでくれ」の段階。
いざとなれば「今度は抑える」体制へ

 南アフリカ発の新しい変異株が確認されて約2週間。《オミクロン》と命名されたこの変異株に対して世界中の国が警戒し始め、感染源になっている国からの入国制限が始まっている。これまでのデルタ株への対応と比べると、かなり早い対応だ。どの国もデルタ株で痛い経験をしてきただけに「感染予防に躊躇は無用」と、さすがに悟ったのだろう。
 どんな危機が迫っても根回しだの担当争いだのが優先される日本も(少なくとも官邸だけは)迅速に動き始めているようだ。

 とはいっても、一般的に海外で流行し始めたウイルスは、どれだけ水際での貿易体制を高めても必ず侵入してくるもの。今回の変異株も当然のように侵入してくるだろう。

 そんな時が来た時に必要になるのは一人ひとりの意識の高さである。

 特にすべてが要請レベルで発出される日本では、個々人が高い警戒心を持ち続けることしか感染拡大を防ぐ拠り所はない。だからこそ、世論は感染症予防に関する法令が必要だと結論づけてきた。
 しかし、これまでの反省を踏まえたうえでの感染症予防に関する立法について議論する前に新たな変異株が確認されてしまった。

 となると、我々に出来るのは従来どおりの“要請以上の自粛”しかない。第五波の苦しさからようやく抜け出して、どうすれば感染せずにすむか、感染拡大を抑えられるかなど、充分に学習してきた我々なら再度の我慢生活だってなんとか耐えられるだろう。

 万一、日本でオミクロンが猛威を振るい始めたら、今度は“防ぐ”手段よりも“できるだけ早く収束”させる手段を手に入れるのが大きな課題になるのではないだろうか。
________________________
[season12/1127/24:30]
小雪』‥冷たい雨が雪に変わる。年の瀬の忙しなさが間近に迫る頃
photograph:ogubashi avenue, nippori, tokyo
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄