∞∞この続きはコーヒーと一緒に∞∞

その日その時、感じたことを感じたままに。まるで誰かと語り合うコーヒーブレイクのように。

≡≡ 浮足立たず引き締めて ≡≡

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ワクチン接種は完了したけれど

 今日のコロナの新規感染者数は3099人。前週より1605人少なかった。しかし、重傷者数は291人。70%以上の使用率である。

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 減ったとはいってもまだ3000人以上の人が新たに感染しているし、重症者は減る気配もなく高止まりしている。
 また、国と都が医療機関に対して強く要請した病床数の増加も思わしくない。自宅療養者も一向に減る気配はない。
 酸素ステーションの設置や抗体カクテル療法も進んでいるようで進んでいない。治験が進んでいる新薬も来春にならないと現実味が出てきそうではない。
 新学期が始まり、大学生だけでなく小学生への感染も増え続けているなか、厚労省感染症対策アドバイザリーボードは「現在、新規感染者数が減少傾向にあるのはお盆時期の人流減少が要因。学校の再開や人流の増加によって再度の感染者増が懸念される」と発表している。

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 罹ったら“ないない尽くし”の環境のなかで戦うことになる状況は変わっていない。いや、それどころか悪化し続けていると言っても差し支えない。

 たしか最初に緊急事態宣言が出された頃は、医療関係者からは「一日の新規感染者数が50人になってから宣言解除を」という発言があったように記憶している。当時は2桁が指標になっていたが、それがいまや4桁の数字が増減の基準になってしまったのだ。

 小康状態にもなっていないのに、減った減ったと喜んでいる場合ではない。

 いったいいつまで!?と言いたくなる状態だが耐えなければいけないようだ。数字のマジックに陥って痛いしっぺ返しを喰らわないようにしなければ。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0902 - 3890]
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≡≡ 長月 ≡≡

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長雨月・夜長月

 妙なもので、9月の声を聞くと一気に秋が身近な存在になってくる。特に旧暦で使われてきた「長月」「夜長月」「稲刈月」「菊月」といった和風月名を使われると、ここまでの8カ月とは趣が違うと感じてしまう。

 旧暦の9月を新暦に直せばおおよそ10月頃を示す。春夏秋冬でいえば秋という季節のなかで最後の月ということになる。
 夏も終わっていないのに今月で秋が終わると言われてもにわかには信じがたい。「何いってんだよ」というのが正直なところだ。

 ところが今日は、小雨が降り続き、気温もグッと下がった。天気予報によると秋雨前線がいたずらをしているらしい。

 今年は長月の別名である長雨月で始まった。できれば心地よい風を感じられる夜長月であってくれればよかったのだが。きっと9月21日の『中秋の名月』の頃には心地よい夜が過ごせることになるのだろう。

 ちなみに旧暦で「中秋」とは秋の真ん中、8月15日のことをいう。つまり「十五夜お月さん」は夏真っ盛りのお盆頃の月を指すわけだ。……混乱するばかりなのでこれ以上は止めておこう。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0901 - 3889]
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≡≡ 雨の多い夏 ≡≡

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今年は許す

 午後半ば、東京下町は突然の大雨に襲われた。ザザッと降ってすぐにやみ、陽の光が黒い雲の間から顔を出す典型的なゲリラ豪雨である。その後、夜になっても同じような降り方が続いている。

 はっきり数えているわけではないが、今年の夏は雨の日が異常に多かったのではないだろうか。
 7月前半、西日本各地では線状降水帯に襲われ甚大な被害に見舞われた。その後、夏らしい晴れの日が続き“これぞ夏”と感じていたのに、お盆時期になるとまた雨の日が続いた。

 例年なら雨が多いというだけでうんざりするところだが、今年は人流抑制のためにも雨続きでよかったと感じてるのは私だけだろうか。“
 結果的に感染拡大は抑えられなかったが、もし晴れの日が続いていたら、もっと新規感染者数が増えていたかもしれないから降ってよかったのだ、と思っておこう。

 さて、明日からは9月。やっと『処暑』の候らしく「暑さの勢いが収まり秋の気配を感じる」ことができるようになるはずだ。夏が大好きな私としては一抹の寂しさがあるが、自然の流れには逆らえない。できれば、秋を楽しめればいいのだが。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0831 - 3888]
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≡≡ 新たな変異株出現 ≡≡

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日本株出現か

 夜になってWBSニュースを見ていたら、猛威を奮っているデルタ株からアルファ株に類似した変異をもつ新たな変異株が確認されたという速報が流れた。患者が入院している病院の場所から推し量ると、どうも東京で確認されたようだ
 インド由来のデルタ株にイギリス由来のアルファ株に近い変異を持つこのタイプは、これまで世界で8例しか報告されていない新型とされてきたが、今回は患者に渡航歴などがないことから、日本国内で変異が起こった可能性が高いとも報道されていた。

 最初に発見された武漢株以降、この1年数カ月の間にイギリス株、インド株と感染力の高い変異株が現れ、そのたびに感染力は強まってきた。
 その流れで考えると、今回の日本株がこれまで以上の感染力を秘めている変異株である可能性も充分に考えられる。

-とうとう“日本株”が出現した!?-

 もし、これまでの変異株より感染力が高いウイルスだとしたら、急拡大してしまったコロナ禍に新たな脅威が現れたことになる。

 今回現れた新型変異株の感染力が低いことを願うしかないのだろうか。そうでなければ、今以上に「ワクチンが先か、感染が先か」の戦いが熾烈になてしまう。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0830 - 3887]
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≡≡ 異物混入 ≡≡

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大至急の成分分析を

 いくつかの接種会場でモデルナ製のワクチンに微細な欠片が入っていたと報告されている。最初は金属片、その後はゴム片と混入している欠片にはいくつかの種類があるようだ。

 8月25日に製薬会社から厚労省に報告があり、26日には欠片の存在が大きな問題として取り上げられてきたが、問題は異物混入だけで収まるのだろうか。

 目視出来る大きさで溶解の可能性がない欠片ばかりなら、事前チェックで事なきを得ることも可能だろう。しかし成分そのものに変化が起こっていたとしたらどうなるのだろう。
 ワクチンの成分そのものに化学変化や変質が起こっていなかったのだろうか。欠片は溶け出していなかったのだろうか。
 これまで事前チェックで見逃されてきた例はないのだろうか。
 バイアルを構成している素材が剥がれたのなら安全性の問題は低いかもしれないが、製造工程で混入したものだったとしたら、どうなるのだろう。
 どうして厚労省は問題発覚以降数日経つのに安全性についてエビデンスに基づいた解答を出さないのだろう。

 疑問点はいくつも出てくる。

 このままでは「モデルナは危ない」というのが民間常識になってしまう。一刻も早く分析結果が発表されることを切に望むばかりだ。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0829 - 3886]
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≡≡ 違和感ある思考回路 ≡≡

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ふと頭に浮かんだ『三方よし』の経営哲学

「自己責任だから罹ったら責任取りますよ」。
「予約が取れないから打つの止めました」。
「暑くて息苦しいからマスクはやりません」。
「基礎疾患があるからワクチンは接種しません」。

 数カ月前、まだコロナ禍が今ほど深刻ではなかった頃、「コロナはただの風邪」、「私は元気だから罹らない」、「若いから罹っても軽くすむ」という声を聞くことがあったが、さすがに近頃は聞こえてくる声にも変化が出てきたようだ。
 今の状況を我慢しながらしのいでいる人間に言わせれば、いづれにしても、身勝手な行動を正当化しようとしているだけじゃないかと言われること確実だが、以前と比べて、身勝手さがより具体的になっているように感じている。

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 こんな声を聞いていて、前触れも何もなく、江戸時代に始まる近江商人の経営哲学が頭の中に浮かんできた。

三方よし』。

 近江商人とは、鎌倉時代に発祥し、江戸前期からは近江地方を拠点にしながら全国各地へ行商に出掛け、日本の小売業の基礎を築いた人たちのことである。彼らは行商でもっとも大切なのは信用と悟り『三方よし』という経営哲学を築き上げた。いわゆる「買い手よし、売り手よし、世間よし」の思想である。

 この思想は「相手よし、自分よし、みんなよし」と言い換えられながら伝えられてきたが、今では企業の社会的責任や社会貢献などを問うCSR(Corporate Social Responsibility)を平易に言い表すものとしても使われるようになっている。

 つまり、企業が身勝手に自己利益ばかりを追い求めず、買い手の満足感はもとより、その活動が社会に与える影響にも責任をもつことで、企業の永続性、ひいては持続可能な未来を築く原動力になるものと理解されるようになっている。

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 この哲学をコロナ禍にはびこる身勝手な言動に当てはめると、いつも感じていた違和感に答えが出る。彼らは社会が目指すものと真逆の発想で生きようとしているのだと。しかも、最悪の場合は、背を向けてきたはずの社会から手を差し伸べてもらうことになるという事実も理解しようとしていないことや、自らの永続性を求めていないということも理解出来るようになる。

 企業が社会的責任を果たすことを求められるのと同様に、人は社会の一員として、たとえ最低限であっても求められている義務を果たすことで、ようやく自由を獲得するものだと私は信じている。
 社会から理解を得られない自由はその場限りのもので、近い将来に行き詰まりを感じるようになるもの。利己的過ぎる自由に未来はない。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0828 - 3885]
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≡≡ もう金曜日か ≡≡

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手応えのない一週間だった

「あっちでフラフラ、こっちでキョロキョロ」。
 結論。今週は汗にまみれながら動き回ったわりに手応えの少ない一週間だった。
 同じようにフラフラ、キョロキョロしていても収穫のある時もあれば、手応えのない時もあるのが人生と達観出来るほど人間が出来ていない私にとって、こういう不完全燃焼で迎える週末はなんとかして避けたいのだが……。

 こんな週は「週末の間に来週に向けての準備を済ませて次に備えればいい」と自分に言い聞かせるしかテがない。

 さて、来週はどうなるか。楽しみにしていよう。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0827 - 3884]
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≡≡ 猛暑日とコロナ ≡≡

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マスクの内側を汗がタラリタラリ
熱中症には要注意

 暑かった。今日は暑かった。

 久しぶりの猛暑日になった今日の昼間、私はずっと歩き回っていた。もちろんマスクを外すことなくである。おかげでマスクの内側を汗がタラリと流れる“夏マスク”状態を思い出した。
 たしか出かける前に見ていたテレビでは「今日は猛暑日になりそうです。熱中症に気をつけてください」と言っていたのだが、おっしゃるとおりである。これだけ暑いとクラッときてもおかしくない

 今年、熱中症で倒れて救急搬送されても、医療機関ではコロナの疑いありとして検査で陰性と確認されるまで熱中症治療にはかからないという。

 なんとも殺伐とした夏になったものだ。昨年の夏はこれほどでもなかったと思うのだが、さすがにコロナで医療崩壊を起こしている今夏は違うようだ。
 消防庁のデータによると、昨年8月16~22日には15000人近くの人が熱中症で救急搬送されていたのに比べ、今年の同時期は2000人程度。7分の1程度まで減少しているのだが、素直には喜べない。なにしろ今年はすぐに診てもらえないのだ。

 脳卒中や心疾患など救急搬送が多い疾病も、最初にコロナに罹患しているかどうかを検査することが多いと言われている。

 なにもかもが「最初に警戒すべきはコロナ」になってしまった。コロナに罹らないためにマスクをしていたら熱中症になったとしても、最初はコロナ疑いだなんて……。いったいどこまで注意すればいいのだろう。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0826 - 3883]
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≡≡ 拡大に次ぐ拡大と政治 ≡≡

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33都道府県に広がった宣言と措置だが
総裁選との関係で
9月12日に一旦すべて解除されるかも

 8月27日から8道県に緊急事態宣言、4県にまん延防止措置が追加されることになった。これで33都道府県になんらかの制限が課されることになる。
 前回、緊急事態宣言が追加されたり延長されたりしてから2週間と経っていないのに追加に追加を重ねた結果、70%の自治体に制限が課されるという異常事態になってしまったわけだ。

 たしかに今の感染状況を考えると、やむを得ないのかもしれない。問題はその解除期限である。今のところ、すべての宣言や措置が9月12日に解除されることになっている。
 解除の判断はその時の状況を判断してと説明されているが、私は今回に限っては必ずすべてが解除されるのではと勘ぐっている。

 その理由はただひとつ。自民党の総裁選である。

 現在、自民党は総裁選の告示を9月17日、投開票を29日に予定している。宣言や措置の解除予定日の5日後である。

 今日、総理は二階幹事長に「粛々とやってください。衆議院選は後回しにします」と伝えたという。また、意欲を示している候補者も何人かいるという。しかも延長すれば、今以上に支持率が下がるのは確実である。ここは制限を一旦スッキリさせてしまったほうが二期目が確実になると読んだのではないだろうか。
 しかも総理は「コロナ禍を収めることが私の仕事。選挙ではない」と言ってきた。つまり、コロナがある程度収まるまで解散はしないと明言してきたわけだ。

 宣言や措置の拡大に伴う施策の拡充や、国民に広がりつつあるアナウンス効果で、9月初旬にはコロナの急拡大はある程度落ち着いてくるだろう。
 いわば、公示日の17日からの2週間程度は“世論が落ち着いている”期間である。成果を出した直後の総裁選にかけたほうが有利に働くと総理が考えても不思議ではない。

 と、こんな“読み”で9月12日にはすべての制限が解除されると予想している。一旦かどうかは未知数だが。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0825 - 3882]
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≡≡ パラリンピック始まる ≡≡

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筆舌に尽くし難い努力を重ねてきた
アスリートを
精いっぱい応援したい

 今夜、パラリンピックが始まった。明日からはオリンピック同様、いやそれ以上の熱い戦いが始まる。

 自ら望んだわけではない障害に立ち向かい、いわれなき差別や迫害に耐えながら、想像を絶するような勇気と工夫と努力を重ねてきた彼らは、アスリートである以前に、人間として最大限の敬意を払うべき人たちだと私は信じている。
 彼らは与えられた人生に背を向けることなく、障害を受容したうえで、工夫を重ねて新たな可能性を体現しようと努力してきた。
 よく「筆舌に尽くし難い努力」というが、彼らこそその言葉に相応しい人々だと思っている。

 そんな人たちがどんな競技を繰り広げるのか今から楽しみにしている。

 初めて見る競技も多いので戸惑うシーンもあるだろうが、それはそれで興味深いものになるはずだ。

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 コロナ禍のなかでの開催ということで、世の中には賛否両論が渦巻いている。しかも、状況はオリンピック時以上に逼迫している。

 バブルという“理想論先行”のバリアをすり抜けてウイルスが侵入することもあるはずだが、情けないことに、今の一都三県でもっとも感染予防が徹底されている環境であることは間違いない。障害以外に基礎疾患もある人の多いパラリンピアンが思う存分競技に専念出来ることを願うばかり。

 同時に、艱難辛苦の時を乗り越えてきたパラリンピアンから“コロナという障害”を乗り越えるための心構えを教えてもらえる機会になるのではとも期待している。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0824 - 3881]
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≡≡ 『処暑』の候 ≡≡

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暑さが峠を越える頃。

 二十四節気では今日から『処暑』。暑さが峠を越え、朝晩には秋の気配を感じるようになる。と、言われてはいるけれど、実際は暑さ真っ盛り。時代がコロナ禍でなければ自然の中で思い切り夏を楽しみたい時期である。

 江戸時代に著された『暦便覧』では「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と記されている。一年を旧暦で捉えれば“陽気退き”だろうが、現実に即せば「長い残暑の一部」といったほうがいいかもしれない。

 本格的に秋がやってきたと体感するようになるまであと少し。コロナ禍で動きは鈍いけれど、今のうちに夏が放つエネルギーとパッションを存分に吸収しておいたほうがいいかもしれない。

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処暑』の候‥暑さの勢いが収まり秋の気配を感じ始める頃。
[0823 - 3880]
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≡≡ 横浜で地殻変動始まる ≡≡

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政治の専門家とコロナの専門家

 今夜、横浜市に新しい市長が誕生した。山中竹春氏。立憲民主党が推進した、いわゆる野党候補で、菅総理が支援していた元国家公安委員長小此木八郎氏に倍近い大差を付けての当選である。

 もともとIR誘致の賛否を問う戦いになるため、推進派の現職の林氏対反対派の小此木、林両氏でIR誘致案を確実に止めを刺そうという目論見があったはずなのに、医学部でコロナワクチンの有効性を研究していた山中氏が“コロナという追い風”を受けて勝利を収めたというのが偽らざるところなのではないだろうか。

 これでIR誘致は凍結されるだろうが、それよりも、コロナ対策の大きな変化が起こることを期待したくなった。
 コロナウイルスの中和抗体研究に従事していたという事実を武器にして、神奈川県、ひいては一都三県全体に影響を与えるなんてことが起こるかもしれない。

 閣僚を辞任してまで立候補した小此木氏には申し訳ないが、政治的手腕はともかくとして、今の日本では、政治の専門家とコロナの専門家では期待度が違いすぎる。とにかく人は“コロナ収束”という単語に惹かれるようになっているのだ。

 これで、ただでさえ逆風が吹きすさんでいる菅総理は、目の前に迫った衆議院選挙への悪影響のうえに、コロナ対策でも厄介な論客がひとり増えるという、いわば“感染力の強い変異株”を抱えることになった。

 自民党内にも激震が走ったというが、その激震をバネに出来るかどうか、ここが保守勢力の力の見せ所になってきたのかもしれない。

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立秋』の候‥残暑厳しいなかにも秋の気配を感じ始める頃。
[0822 - 3879]
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≡≡ 見直すべきは国のスタンス ≡≡

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痛みを伴う積極策やむなし

 抗体カクテル、酸素ステーション、20代向け接種会場……、6月後半からコロナ禍が急拡大するようになってから1カ月半。ようやく“新たな施策”が動き始めた。
 だが、各自治体からは不満や不足の声が次々と上がっているが、もっともだろう。なにしろ国主導でやり始めたのは抗体カクテルに関してだけで、それも医師会からの提言があったから実現したようなもの。つまり、厚労省も官邸も新たな方針を出してこなかったわけだ。

 いつの頃からか、国は自治体や専門家から提言があれば検討するという立場を取るようになった。同時に、打ち出す施策はそれまで以上に消極的になった。
 この姿勢を取り続けている限り、どんなに緊急事態宣言やまん延防止措置を出しても効果は出ないだろう。

 自治体が提言したロックダウン的な措置について、国は時期尚早と却下するか、取り上げたとしても“骨抜き状態”にしてしまうのではないだろうか。

 国はワクチン接種が進んで収束に向かうまでは我慢するしかないとでも考えているのだろうか。もしそうだとすると、国の信頼度はますます落ちていくのではないだろうか。

 今、国がリーダーシップを発揮して信頼度を高めるためには、大きな痛みを伴う積極策を、具体的な説明と充分な支援とともに打ち出すことがなによりも必要なのではないだろうか。
 ロックダウン策の行方が気がかりになってきた。

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立秋』の候‥残暑厳しいなかにも秋の気配を感じ始める頃。
[0821 - 3878]
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≡≡ 宣言と措置が拡大される中で ≡≡

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全国知事会が提言した
ロックダウン的な措置は
検討に値する特効薬になるか

 緊急事態宣言13都府県。まん延防止措置16道府県。日本は47都道府県中の29都道府県に何らかの制限が掛かったことになる。約60%の地域だが、人口で考えればもっと高い数字になるだろう。

 感染が広がれば制限か措置という“療法”を続けてきてはや1年半。ほとんどの人が効果薄と感じているのに国や行政はいまだにこのふたつを最後の砦と捉えているフシがある。

 そんな中、今日行われた全国知事会ではロックダウン的な手法の早急な検討を国に求めたという。効果の薄れた施策ではいつまで経ってもコロナ禍の収束は望めない、次なる一手を求めるというところだろう。

 人流抑制という“お題目”が崩れ去ってしまった今、国や行政だけが出来るコロナ鎮静化の手段はワクチン接種を進めることと医療体制と基準を見直すこと、そして間髪を置かない経済支援が中心になると思うが、そこに改めて強制的な人流抑制を加えようというのがロックダウンである。
 たしかに効果はあるだろう。しかし経済と人々のモチベーションは今以上に落ち込むのも確実。しかも不満の爆発や想像以上の反発が起こるかもしれない。しかも効果は一回限り。何度も出せば今の制限や措置と同じようになってしまう。

 全国知事会では“ロックダウン的”という表現を使っているが、都市封鎖という意味で捉えれば、劇薬に近い“きつい副作用のある特効薬”であることに違いはない。
 国が最後の大勝負に出られるかどうか、あるいはそれに近い効果が期待できる新たな政策を打ち出せるか。衆議院総選挙を控えた今、大きな山場が迫ってきたのかもしれない。

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立秋』の候‥残暑厳しいなかにも秋の気配を感じ始める頃。
[0820 - 3877]
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≡≡ 酷い。酷すぎる ≡≡

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コロナ早産への対応
これを機に医療の見直しを

 今夜、酷すぎるニュースに接した。
 妊娠8カ月の女性がコロナに感染、保健所と連絡を取り合いながら自宅療養を続けていたが、急に産気づいたため自宅で出産。それを保健所に連絡して救急車が駆けつけたが、赤ん坊は心肺停止状態で、その後病院で死亡が確認されたというニュースである。

 ニュースによると、早産とコロナへの対応が重なった場合、早産用とコロナ用ふたつのICUと医療関係者が必要になるうえに、生まれた途端に濃厚接触者になった赤ん坊にも隔離措置ができる病室とスタッフが必要になるため、現状では対応はほぼ不可能だとという。

 医療が崩壊している現状を考えると、中等症1で自宅療養になってもやむを得ないのだろうと考えてきたが、それにしても今回のケースは酷すぎる。

 なぜ、医療は妊産婦が罹患した時に備えて真剣に考えてこなかったのだろう。
 なぜ、早産なら診療不可に近い状態と言い切れるのだろう。
 なぜ、保健所は新たな工夫を凝らさなかったのだろう。
 疑問は次々と浮かんでくる。

 素人考えだが、コロナ用のICUに産科の医師が特別に入って出産に立ち会えば命が救えたのではないだろうか。別々の設備がないとまったく処置出来ないのだろうか。野戦病院的な施設を作ろうとしている横で、臨機応変な救命措置には対応が難しいという理論にも変更が必要なのではないだろうか。
 もし入院さえ出来ていれば、母親になった女性も、自宅で手助けなく出産するという不安や決意を抱くことはなかったはずだ。彼女の人生観や社会を見る目が一変するのは確実だろう。自治体や保健所、医療機関はどう対応していくのだろう。ぜひ知りたいところだ。

 なによりも、医療関係者が「入院はほぼ不可能」と考えている点に問題があると感じている。この認識だと、最初から「コロナ早産は入院不可」とトリアージュしているようなものではないか。
 コロナに翻弄されて、保健所機能や医療が崩壊しているとはいえ、これから生きていこうとしている生まれたての命を見殺しにするなんて……。

 このようなことが二度と起こらないように、大至急、特別な医療体制が構築されることを切に願う。

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立秋』の候‥残暑厳しいなかにも秋の気配を感じ始める頃。
[0819 - 3876]
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